ダボス会議の謎

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ダボス会議の表の顔

スイスの高地ダボスで毎年開かれる世界経済フォーラム、通称ダボス会議が今年も始まった。

ダボス会議とは、スイスのジュネーブに本部を置く世界経済フォーラム(WEF:World Economic Forum)が、毎年1月にスイスのリゾート地、ダボスで開催する年次総会の通称である。ダボス会議を主催するWEFは、国際的な非営利団体であり、政財界をはじめとする各界のリーダーたちの連携を通して、世界の経済・社会の現状の改善に向けて取り組むことを目的としている。

もともとは、1971年に、当時ジュネーブ大学の教授であったクラウス・シュワブが欧州の経営者を集め、グローバルな企業経営について議論する場を持ったことがその始まりであり、1987年に、「世界経済フォーラム」と名称を変更し、現在に至っている。

会議の開催に先立ち、前年の世界経済や国際社会情勢を反映した、その年の議論の中核をなすテーマとリスクに関する年次報告書が発表される。そのテーマや報告内容を基礎として、 200を超える分科会で議題ごとに討議する形式を取っている。

現在では、経済、政治、文化、宗教や非政府組織(NGO)など、各界からの参加者は2000人以上にのぼる。今年は、1月28日から 2月1日まで5日間にわたって開催されるが、参加者は昨年の2400人を上回ることが予想されている。

 

 

 
     

 

ダボス会議の裏の顔
 

これは、あくまでも表だっての会議の歴史と目的であって、会議の本質を語っているものではない。実際は「闇の勢力」イルミナティーが世界の政治や経済を動かしていくためのもので、裏の世界で立案した計画を広く世界に知らしめ、周知徹底するための会議であると言われている。

ダボスという町は人口が1万3000人ほどの小さな保養地の町である。しかし、このダボス会議開催中には、人口は3万人ほどに膨れあがることになるというから、その凄さがわかろうというものである。会議への直接の参加者は2500人ほどであるが、彼らにつく秘書やスタッフ、また世界中から集まって来るマスコミなどで、その何倍にもなるのだ。

参加者の中には、世界の超一流企業のトップや政治家のそうそうたるメンバーが入っている。ロシアのプーチン首相や中国の温家宝首相は初日から参加して講演を行っている。日本の麻生総理も間もなく参加するはずである。

しかし、不思議なのは、政治、経済、それに文化や宗教がからんだこれほどの超大型の会議だというのに、マスコミが大々的に取り上げることがないことである。日本のマスコミに至っては、ほとんど話題にすら上がらないほどである。(たまたま今回は、珍しくNHKが「クローズアップ現代」で取り上げるようである)

それゆえ、そこで論議された詳細が一般社会に伝えられることはない。しかし、今年などは、世界同時不況下で開かれた会議だけに、本来なら世界中のマスメディアがグローバル的見地から、政治や経済がどう進むことになるのかを血眼になって探り出し、報道するのでなければ変である。

それに、毎年会議に参加するメンバーの顔を見れば、ジュネーブ大学の教授であったクラウス・シュワブ氏一人の力でここまで大きな会議に出来たとは到底思えない。後ろに、世界中の経済界の大物や各国の大統領や首相クラス、さらには国連の事務総長までを集められる巨大な力を持った後ろ盾がいるはずである。

こうしてみてみると、どうやら、この会議が通常の会議やフォーラムではなさそうだということが分かってくる。分散されて開かれる会議の中でも、肝心な会議は秘密会議となっていて、そこで論議され、意志決定した内容は、マスコミはおろか、2500人の参加者のほとんどの人間に伝えられない のではなかろうか。
 

「ボードメンバー」竹中平蔵氏の登場
 

奇妙なのは、今年参加を予定している麻生総理であるが、総理の出席を要請してきたのは、誰だとお思いだろうか? ダボス会議の事務局から正式な要請状が届いているのかどうかは定かでないが、表だって参加を要請したのは、竹中平蔵氏である。

消費税増税を巡って犬猿の仲である竹中氏が麻生氏に会うと言うだけでもおかしいというのに。元総務相とは言っても、今は下野した一回の大学教授に過ぎない男が、なぜ直々に総理にダボス会議の参加を要請するのかというと、竹中氏がダボス会議の運営などに携わる「ボードメンバー」であるからである。

竹中氏が小泉元総理と組んで、郵政改革を断行した男であることを知る人なら、この話を読んだ瞬間に、またあの男が出てきたのかと、眉を曇らせたのではないかと思われる。というのは、国内でしか投融資できない200百兆円を超す郵便貯金を、海外のマーケットで運用することを目指したのが、郵政改革の真の狙いであったからである。

もしも、世界的な株価の暴落がもう少し遅れていたら、我々日本人のせっせと貯め込んだ膨大なお金が、魑魅魍魎(ちみもうりょう)の輩(やから)が運用するウオール街へと流れ込み、そのほとんどが海底の藻屑(もくず)と化すところであったことを考えたら、郵政改革は売国的行為だという主張にも一理ありと思わざるを得なくなってくる。

小泉総理が衆議院を解散し、郵政改革を民意に問うと銘打った先の選挙の結果を思い出して欲しい。自民党自身が驚くほどの圧勝であったことを。

これには裏があり、アメリカのウオール街を始めてとした資金の運用現場から数百億とも言われる資金が日本のマスコミ関係に流れ、小泉ブームを起こし、世論を自民党圧勝、つまり、郵政改革へと導いたのだと言われている。

100億や200億の金など、将来、200百兆円の資金を運用することによって得られる膨大な利益を考えたら、カスのようなものである。その時の指導的な立役者だったのが、他ならぬ竹中平蔵氏である。竹中氏はかねてからアメリカのロビーイストとして知られていたが、その姿がはっきり浮き出たのがこの時であった。

そんなダボス会議であるが、秘密会議の席で、アメリカのニュー・ダラーの発行が決定され、実施に移されることになるのだろうか? ことの次第は知るよしもないが、もしも、新札発行の情報が本当だとすると、 参加するロシアと中国、それに日本、英国、ドイツの首脳には、秘密裏に地下政府の方針が伝えられ、アメリカ政府の発表の後、沸騰する世論の沈静化を要請する ことになるのだろうか?

新札発行が実行されるのは、半年先、1年先になるかも知れないが、この経済危機の中であることを考えると、「闇の勢力」が何かを企(たくら)んでいることは間違いない。私の推測が、「下種の勘繰り」(げすのかんぐり)に終わってもらえれば幸いである。

 

 

 
 


クラウス・シュワブと
温家宝首相

 

 

ダボス会議:竹中氏、首相に出席要請

 麻生太郎首相は22日、首相官邸で竹中平蔵慶応大教授(元総務相)と面会した。竹中氏は28日からスイス・ダボスで開かれる「世界経済フォーラム年次総会」(ダボス会議)の運営などに携わる「ボードメンバー」として、首相に出席を要請。首相は「会議の重要性を十分認識している」と応じ、出席する意向を改めて示した。

 竹中氏は小泉内閣で経済財政担当相、総務相として小泉改革を推し進めたが、麻生首相は小泉路線からの転換を明確にしており、いわば「犬猿の仲」。竹中氏は最近、麻生首相の消費税増税論を批判している。面会は約40分に及んだが、竹中氏は記者団に「そういう話は全くしておりません」と述べ、詳細を明らかにしなかった。

 

ダボス会議が開幕  初日から経済悲観論強く

 【ダボス(スイス東部)28日共同】スイスのシンクタンク、世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)が28日、同国東部の保養地ダボスで開幕、景気の先行きに慎重な意見が相次ぎ悲観論が強まった。会議は約40カ国の政府首脳や財界トップ、学識経験者が金融危機に動揺する世界経済の動向や気候変動問題への対応などを5日間にわたり議論する。

 28日は日米欧の有力エコノミストや金融当局OBらが経済問題を中心に意見交換した。午後は中国の温家宝首相とロシアのプーチン首相が講演する予定だ。

 米著名投資家のソロス氏は講演で「世界が直面している危機はこれまでとまったく異なる。金融市場の崩壊は予想できなかったし、問題の大きさは(世界恐慌後の)1930年代よりひどい」と厳しい認識を示した。

 米証券大手モルガン・スタンレーのスティーブン・ローチ氏も「世界経済が抱える試練を過小評価してはならない」と警告。米メディア大手ニューズ・コーポレーションのルパート・マードック会長は「危機は悪化しつつあり、米国などの景気刺激策が効くかは分からない」と懸念を示した。

 

中国首相、8%成長を公約  ダボス会議で

 【ダボス(スイス東部)28日共同】中国の温家宝首相は28日、スイスの保養地ダボスで開かれている世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)で講演し、2009年の国内総生産(GDP)実質成長率を8%とする政府目標について「達成は大変困難だが可能だ」と述べ、達成することを国際的に公約した。

 温首相は「中国は速く、確実に成長を続ける」と述べ、金融危機の克服などに向け国際社会と協調していく姿勢をアピール。中国経済の潜在力を誇示することで、世界経済の安定化への一段の貢献を求める圧力をかわす狙いもありそうだ。

 温首相は「中国経済は試練に直面している」と述べ、巨額の経済対策や金融緩和の取り組みを詳細に紹介。危機克服のための金融システム改革や規制強化、保護主義の排除などで協力を深めるよう各国に呼び掛けた。

 中国のGDP成長率は03年から07年まで2けたが続いたが、08年は9・0%にとどまり、世界経済への影響が懸念されている

 

 

 

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