豚インフル発生の舞台裏

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政府機関が配布のため大量に買い取ってしまったために、
薬局店でマスクを買うことが出来なくなってしまっている

 


豚インフルエンザの感染が拡大を続けている。メキシコ、アメリカ、カナダ、イギリス、スペインに続いて、28日にはニュージランドとイスラエルで新たな感染者が確認され、隣国韓国を含め、オーストラリア、ドイツ、ギリシャ、スイス、イタリアでも、感染の疑いの強い「推定患者」発生の報告が出されている。

WHO(世界保険機構)は、警報のランクをフェーズ3から4に引き上げた。感染がこれだけ広まっていれば、フェーズ5が妥当なところであるが、そうしなかったのは世界的なパニックと経済危機の発生を恐れてのこと。しかしすでに、メキシコでは2000人近い人に感染が広がっており、海外でも6ヶ国に広がっているわけであるから実際はフェーズ5の段階だと考えて間違いない。

ただ私は、今回はパンデミック(世界的大流行)に至ることはないのではないかと、考えている。海外の感染者の症状が皆軽く、死者が出ていないからである。しかし今回逃れたとしても、次回は感染力と毒性を強化した本格的なウイルスによるパンデミックがやって来るはずだ。

不思議なのは、今なぜ突然に豚インフルエンザの発生かという点である。これまで、鳥インフルエンザはずいぶん騒がれ心配されてきたが、豚インフルエンザなど、その言葉すら一度も聞いたことがなかった。その証拠に、WHOを始め世界中の学者がその実体、ウイルスの発生経緯だけでなく、感染力や毒性の強さなどが何もわかっておらず、国民を安心させるコメントが出されないままである。つまり、医学界にとっても「 寝耳に水」であったわけである。

理論的には、豚のH1型ウイルスが人や鳥のウイルスと豚の胎内で混ざって変異し、人から人に感染するウイルスが生まれたというわけであるが、それでは、なにゆえ突然そのようなことが起きたかという点になると、すべての学者が口をつぐんだままである。

鳥も豚も、またウマも猿もみなインフルエンザには感染するのだ。だからこれらの動物も、人間と同じように風邪を引くわけであるが、不思議なのは、最近になって突然、鳥や豚がひいた風邪が人間にうつったり、一旦うつった風邪が人から人へといとも簡単に感染するようになったことである。

鳥や豚から風邪をうつされたなどと言うことは、今まで聞いたことがなかった。なのになぜ、そのような奇妙なことが起き始めたのだろうか? 論理的には、人間や動物のウイルスがお互いの肉体の中に入って、突然変異を起こしたというわけであるが、今までなかったことがなぜ起き始めたかという点については、今もなお謎のままである。

 

  

                                           (写真/ロイター)

 
 

 

 

この謎を解くには、エイズウイルス発生にまでさかのぼる必要がある。表には出ていないが、野生の猿から発生したとされているエイズウイルスが人工的なものであることは、知る人ぞ知る事実である。エイズが流行し始めたあと、何人かの研究者からエイズウイルスがアフリカの猿のウイルスとは別種のものであるという研究成果が発表されている。

つまり、エイズの世界的発生は自然界の突然変異がもたらした現象ではなく、人工的な遺伝子操作によって生まれたウイルスが元凶であるというわけである。鳥インフルエンザや豚インフルエンザのウイルスもまたしかりである。発生の元となった動物が猿から鳥と豚に変化しただけのことなのだ。

その背景には、人口の大量削減を目指す「闇の勢力」や予防薬や治療薬で膨大な儲けを企む巨大医学産業界の企てがあることぐらいは考えておくべきである。今回の世界的パニックで利益を上げているのが誰であるかを見れば、すぐにわかることである。また、恐怖心をまき散らすというネガティブサイドの意図が隠されている可能性もある。

現に、29日朝のNHKのBSニュース番組の中で、ロシアの放送局が鳥インフルエンザは遺伝子操作によって発生した疑いが強いと、インドネシアの政府関係者が発言したことを報じていた。

しかし、我が国ではこういった事実が表に出ることは、当分期待できそうもない。朝日新聞の29日の社説には、「鳥のウイルスを心配していたら、手強い豚のウイルスが現れた。人知の及ばぬ自然の脅威を感じる」と書かれている。正義と真実を追究するはずのマスコミが、エイズも鳥インフルも豚インフルも皆、「自然の脅威」と思いこんでしまっているようでは、真相追求などとうてい無理な話である。

事の真偽は別にして、これからはあの手この手を使って、感染症によるパンデミックを狙った動きが発生してくることは間違いない。各自がその背景をよく理解し、対策を立てておくことである。マスクや保存食料の確保、海外旅行の自粛など、私がHPや講演会で伝えていることを、聞き流さないようにして欲しいものである。

「忍び寄る脅威」の中で、「これから海外に出掛ける人は、 感染の恐れだけでなく、数ヶ月の足止めも覚悟をしておく必要がある」と書いておいたが、少しは実感されただろうか。同じHPで到着機の機内検査の抜き打ち検査が始まったことをお伝えしたのが、わずか2ヶ月前のことである。

これから先、もしも日本がパンデミックに見舞われたら、緊急のマスクは一切手に入らなくなることは間違いない。メキシコの薬局店の品切れを状況を見ればわかるはずだ。例え手に入ったとしても、値段は通常の5倍10倍は当たり前、1万円出しても手に入らなくなることを肝に銘じておくべきだ。

今一度、「忍び寄る脅威」「鳥インフルエンザの脅威」を読み直しておいていただきたい。

 

 

 
 


豚インフルエンザは航空会社にとってSARSを超える事態となる可能性も

 


 

豚インフル感染確認は7カ国に、米国は65人に増加

[メキシコ市 28日 ロイター] 新型の豚インフルエンザ感染は28日も世界各地で確認され、感染者数は米国で65人、カナダで13人に増加した。

 イスラエルとニュージーランドでは、同日になって新たに感染を確認。これまで感染が確認された国は7カ国となり、疑い例が確認された国は10以上に上る。最も被害の大きいメキシコでは、これまでに159人が死亡している。

 米国、カナダ、欧州連合(EU)ではメキシコへの渡航自粛を呼び掛けており、キューバはメキシコを発着地とするすべての航空便の運航を48時間停止している。

 

豚インフルエンザ、航空会社にはSARS超える悪夢か

ジュネーブ/台北 28日 ロイター] 豚インフルエンザが世界的に大流行した場合、すでに景気後退(リセッション)の影響を受けている航空会社にとっては、2003年の重症急性呼吸器症候群(SARS)で経験した危機よりも深刻な事態になる可能性がある。

元大証券(台湾)の航空業界アナリスト、ストーン・リン氏は「世界的な経済危機が法人旅行需要を減退させており、航空会社はすでに厳しい状況に置かれている」と指摘。その上で「多くの航空会社にとって7─9月の夏季は一般的にピークシーズンで、今ごろから予約が始まる。センチメントが極めて弱く、豚インフルエンザでさらに悪化したため、ホリデーや出張を急いで予約しようとする人がいるとは思えない。そのことは、今年下期が多くの航空会社にとって魅力的にはならないことを意味する」と語った。

 

 

 

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