北朝鮮の軍事行動宣言
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最近の金正日主席の動きに注目が集まっている
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このところ、北朝鮮の様子が変である。これまでもアメリカを揺すったり、6ヶ国協議を有利に進めるために色々と小細工を打ってきた。しかし、今回の動きには何か違う感じがしてならない。
長距離弾道弾の発射、核実験と続いた後、国連安全保障理事会の制裁案に対して「安保理がこれまで以上の挑発をしてくる場合、これに対処する、われわれのさらなる自衛的な措置が不可避になるだろう」と述べ、短距離ミサイルを発射し始め、既にさみだれ的に6発が発射されている。
また、韓国政府が大量破壊兵器拡散防止構想に全面参加を表明したことに対しても、「宣戦布告」とみなすとの強い非難を繰り返していたが、27日にはとうとう「軍事的対応」を言及するまでに至っている。
それが単なる脅しでないことを示すかのように、新たな長距離ミサイルの発射や核再処理作業の再開の動きが始まっているようで、韓国の「聯合ニュース」は31日、北朝鮮が25日の核実験直後から続けてきた短距離ミサイル発射の動きを中断し、「大陸間弾道ミサイル(ICBM)」発射の準備を優先させているとの韓国情報当局者の見方を伝えている。
今回のこのような北朝鮮の動きは非常にシステマチックで、今までのような脅し半分の悠長な動きとは一変してきており、さすがのオバマ政権も対応しきれないほどのスピードである。こうした動きに一番敏感なのは言うまでもなく韓国であるが、北朝鮮軍の「軍事的打撃」の言及に対して、韓国政府と軍は警戒を強めており、朝鮮半島西側の黄海上に引かれた軍事境界線といわれる北方限界線付近に艦船を集結させている。
こうした一連の動きに対しては、韓国だけでなく、ロシア政府もいつになく強硬姿勢を取っているが、ロシアが制裁強化に対しても国連安全保障理事会の新決議を支持する姿勢を見せているのも、これまでの動きと大きく異なる点である。
第2次朝鮮戦争勃発の可能性
矢継ぎ早の核実験やらミサイル発射、宣戦布告ともとれる強硬な警告を見ていると、入念に練られた韓国侵攻作戦が進められているのではないかと不安になってくる。
イランを巻き込んだ新たな中東戦争を目論んでいた「闇の勢力」は、世論の動向を見て戦場を朝鮮半島に切り替えた可能性もあるだけに、第2次朝鮮戦争の勃発も絵空事ではなくなって来たように思われる。
沖縄のカミンチュ比嘉良丸氏が見せられた、6ヶ国協議の裏で繰り広げられているとんでもない謀議については、『祈りの島 沖縄・久高島』に書いておいたが、今になって「闇の政府」がアメリカを動かして仕組んだシナリオが動き始めたのかもしれない。
アメリカの口車に乗って戦争、戦争と大騒ぎするのはどうかと思うが、国連での各国の発言やアメリカの動きには、重大な関心を向けておくことは必要である。日本でも遅まきながら、国会審議などで警戒の動きが始まりだしたようである。
そんな中、元自衛官であった人物が書かれている「憂いnext ver.」というブログに、時宜を得た記事が掲載されていたので、転載させて頂くことにした。
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警戒を強める韓国軍
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どこまで本気なのか… (ブログ「憂いnext
ver.」より転載)
韓国政府が大量破壊兵器拡散防止構想に全面参加すること表明し、これに北朝鮮が「宣戦布告」とみなすとの強い非難をしています。
さらに、こうした警告は継続して発信されていて、これがいつもの口先だけの「警告」で終わるのかどうか予断を許さない状態になっています。
私は北朝鮮に新たなブレインが加わり、北朝鮮の政治戦略が大きく変わったような気がしています。
「軍師」の登場を予感しています。
先のロケット発射実験が手順を踏んで行われ、ロケット本体も白色に塗装され、これまでの北朝鮮とは明らかに違った印象を受けました。
今回もミサイル実験をうかがわせる航行情報、核実験、ミサイル発射と綿密に計算された行動です。
これまでは、散発的な明らかに恫喝手段でしたが、4月のロケット発射前から変化し、これまでの北朝鮮とは違った動きになっているような気がします。
ですから、今回発せられている「警告」が、口先だけなのか軍事行動に移されるのかわかりませんが、変化から考えると私は何らかの軍事的動きがある可能性が高いと見ています。
戦争になれば、北朝鮮は著しく不利であることは事実です。
しかし、核爆弾を数発保有しているのは確実となった今、迂闊に韓・米軍が武力制裁に出ることはできないでしょう。
国連に頼る日本は強い非難決議はかまいませんが、軍事的オプションを盛りこまなければ説得力は無く、武力制裁によって核兵器で反撃される可能性も否定できない軍事行動に、果たしてどこの国が武力行使に付き合うでしょうか。
仮に朝鮮半島で武力制裁が発動されれば、日本は後方基地・後方支援などと言ってはいられません。
自衛隊は前線に出て戦うことも必要となるでしょう。
北朝鮮が韓国を奇襲すれば、韓国の在留邦人救出も必要となるでしょう。
九州、日本海沿岸部、対馬などに韓国からの難民が殺到し、日本は人道的に救出しなければならなくなります。
慢性的人員不足の自衛隊は、戦闘が長期化すれば人員補充のために国民に協力が求められるでしょう。
日本本土にも弾道ミサイルが撃ち込まれ、相当の被害も出るでしょう。
皆さんは耐えられますか?
協力できますか?
もう遅いんです。核兵器が開発される前に実行されるべき軍事行動を放置したため、北朝鮮は優位な立場に立ってしまったのです。