異常な春の大嵐
日本
3日から4日にかけて日本全土を襲った悪天候は前代未聞。風速40m近い強風など台風時以外聞いたことがない。その上に雷が鳴り、竜巻が発生したエリアもあったようだ。
テレビで見た京都市内が一瞬で暗闇となって嵐に襲われる情景は、なんとも不気味な感じがする映像であった。
3日の夜、私の住む八ヶ岳山麓一帯は一晩中家が揺れ続けるほどの強風が吹きまくり、朝、カーテンを開けると、なんと一面銀世界。昨晩
の嵐は単なる強風ではなく猛吹雪であったというわけだ。
それにしても、私の70年の人生の中でも記憶にない、強風と雪の襲来には驚かされた。早朝、車で出掛けようとしたところ、山道では強風で倒れた赤松や折れた枝が方々に散乱しており、所々で車を止めざるを得
ないほどであった。また高速道路では風が強すぎてスピードを落とさないと危険な状況が続いた。
中国
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北京市の砂埃に覆われた車と道路(大紀元社日本ブログより)
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一方、中国の北京では3月30日、強風に巻き上げられた砂ぼこりが雨のように降り、車両や道路などに分厚く積る異常気象が発生した。建物や車はすべて砂に覆われ、外に立っているだけでも、袖や肩に細かい砂ぼこりがかかるほどで、地面には足跡が残るほど分厚く積もったという。
空気中に浮遊する10マイクロメートル以下の微粒子の濃度も午後10時から急上昇し、「重度汚染」の上限とされる500ポイントが市内の広い範囲で観測されたようである。中でも、北京市郊外にある順義区では、一桁だった数値が夜11時に800ポイントに上昇。また、海淀区では、市内で最高の1千ポイントを記録したというから凄い。
上段に掲載した砂埃(すなぼこり)に覆われた車と道路の写真を見ると、北京を襲った「砂の雨」が尋常なものでないことが分かる。
日本でこれだけの状況が発生したら大騒ぎだろうが、中国ではあまり気にならないのだろうか?
米国
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ダラス近郊ランカスターの惨状(ナショナルグラフィック)
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他方、米国では3日、南部テキサス州が竜巻に襲われ大きな被害が発生した。
2つの巨大な竜巻に襲われたテキサス州北部のダラス・フォートワース地区では、何台かのトレーラー、それも1台が14トンもある巨大トレーラーがまるで風に吹かれた紙吹雪のように空中を回転しながら舞っているのが見えた。また、ランカスター市では町全体が飲み込まれ家屋300棟が損壊した模様である。
今年の冬から春にかけて、米国では東部が雪が降っているというのに、西部では初夏の暑さが続くという異例な天候が続いていた。そのため中部では寒波と暖気の
気流がぶつかり合って、たくさんの竜巻が発生していた。今回のテキサス州を襲った竜巻もそうして発生した一つかも知れないが、規模としては小型ながら、史上希に見る被害をもたらしたようである。
こうした異常気象は、人間が長期にわたって「ガイア・地球」に為してきた自然破壊の結果であることを考えると、今や「自然の摂理」が厳然として
始動し始めたことを感ぜずにはおられない。言うならば宇宙規模のカルマ(因果応報)の発動である。
もしも、テレビやマスコミが世界各地で起きている自然災害の実体を克明に伝えたら、いかに鈍感な日本人といえども、今地球が大変な状況に向かっていることが分かるだろうが、ニュースは災害のほんの一部しか伝えないため、いつまで経っても多く人が「お感じのない人間」で居続けている
ことになる。なんとも情けない話である。
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ダラス・フォートワース地区では大型トレーラーが宙を舞っている
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