定期検査のため停止している関西電力大飯原発３、４号機の再稼働問題で、福井県おおい町は２６日夜、町民に対する説明会を開催した。出席した全町民約８８００人のうち５５０人に対して、柳沢副経済産業相らが再稼働の安全性と必要性について説明が為されたが、納得できない住民からは安全性に対する不安の声が相次いだようである。
しかし、おおい町町民の多くが自分たちの就職問題や町の活性化のために再稼働を希望しているようなので、このままでは不安はありながらも再稼働を認めることになる可能性が大きそうである。しかし、もしも大飯原発が再開されるようなことになると、全国で停止中の原発が一気に再開に向けて動き出す危険性があるだけに、是非とも町民の皆さんには安易な決定に走らないで欲しいものである。
つい先日、近隣の敦賀原発の直下を走る断層が活断層であることが原子力安全・保安院の現地調査で判明したばかりである。それは、日本原電が今まで活断層ではないと否定してきていた断層である。
恐ろしいことにこれが安全神話の実体なのである。
もしも、隣にある浦底断層に地震が発生した際には、この断層を動かすだけでなく、同じ若狭湾にある大飯原発に向かって巨大津波を発生させる危険性も大である。それなのに、先に「ストップ！！大飯原発再稼働」でお知らせしたように、十分な安全設備の完成は数年先であるにもかかわらず､政府は
安全がほぼ満たされたと述べているのだ。
新潟の震災、神戸･淡路大震災、東日本大震災、ここ２０年間、地震は頻度を増し、その規模は次第に大きくなって来ている。私はその一つ一つがさらなる大災害への神からの警告ではないかと考えている
。もしもそうだとしたら、地震列島日本を取り巻くようにくまなく配置された原発は、そのどれもが皆その警告の対象と考えておかねばならない。
福島原発の事故の恐ろしさを身をもって体験して来ている我々日本人が、その「後処置」も「復興の見通し」もつかず、安全確認も不十分なまま､今、再開に踏み切るということはあまりに愚かで、浅はかな行為で
はなかろうか。このような曖昧（あいまい）な判断に基づいて休止中の原発が次々と再開され、もしも大飯原発、敦賀原発、浜岡原発のどの原発にしろ、次に福島原発級の事故が発生したら､もはや日本は終わりである。
世界は日本人の愚かさを笑うだろうし、先進国としてどの国からも相手にされなくなることは必定である。当然、経済も政治も立ち行かなくなるだろうし、海外から観光客など訪れることもなくなることは明らかだ。
まさに神国日本をなき物にしようとしている輩にとって思うつぼである。
新しい地球の誕生に向けてそのお手本とならねばならない神国日本はその存在感を失い、世界の未来､人類の未来は
「闇の勢力」の思うままになってしまう。そう考えたら、わずか１万人足らずの町民の就職問題や町の活性化のために､再開同意に向けて動き出すようなことがあってはならないことは明らかだ。
原発の安全性に疑問を感じている人は､地元おおい町や福井県でも大多数を占めていることは確かである。それにも関わらず場当たり的に賛成に動くようなら、それは正に、「自分さえ良ければ、今さえ良ければ、カネさえ入れば」の典型的な我欲の一例とな
り、大きな禍根を残すことになる。
そうならないよう、おおい町の町民に福井県の人々に、「聖なるエネルギー」、「愛のエネルギー」､「清らかなエネルギー」を送り、彼らが苦しみの中で
間違った判断をすることのないように、祈りたいものである。
電力不足の懸念があるなら、皆で節電に務めようではないか。家電メーカーもオール電化などを商売にしない、コンビニも１１時を過ぎたら営業停止。こうして国を挙げて節電に取り組む一方で、
当面、太陽光発電を普及させ､ロスの大きい配電方式を改めて無漏電の送電線に代える努力をしたら、しばらくは現在の電力で十分にまかなえるに違いない。
関電の節電見込みはたった３％だというから、１５％の節電が出来たらそれだけでピーク時の電力不足をほぼ補ってしまう。
そのぐらいの努力は、原子力発電という身の丈を超えたテクノロジーに頼ってきた我々日本人にとって罪の償いでもあるはずだ。今それを為さずにいつ為すのか！ 我々日本人が為さずにどこの国民に為せというのか！
今こそ、日本人が持っている叡智を集め、地球に優しい自然エネルギーの開発に全力を注入する時である。
火力発電も水力発電も地球を破壊し汚染する電力源に変わりはない。火力となるガソリンを得るために我々は地球の隅々に穴を開け、掘削事故が起きる度に大海を汚染し続けてきた。水力を得るダムを造るために川を堰き止め、自然を破壊しそこに住む生き物の住処を奪ってきた。汚染され破壊され続けてきた地球が、今、生まれ変わろうとしているのは正にそのためである。地球が我が身を清めるために大きく身震いをするまで残された時間はあとわずかである。
もしも、まだ福井県知事とおおい町長に、原発反対の意向を届けていない方がいたら、発送先を下記しておいたので、急いで反対の意思表明をして頂きたい。たった１００円のハガキ代で意思表示が出来るのだから。
未来に対する重きカルマを背負ってあの世に戻らないために、為すべきことはしておこうではないか。
〒 919-2111
福井県大飯郡おおい町本郷136号1番地1 時岡忍 町長
〒 910-0005
福井市大手三丁目17番1号 西川一誠 知事
