ペルー北部にイルカとペリカンの大量死
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ペルーの北部海岸にイルカの大量死体が打ち上げられた
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私のHPを継続的にご覧になっておられる方ならご存じのように、ここ2年程前からイルカやクジラ、魚類などの海洋生物、さらには鳥類などの大量死が米国やスウェーデン、チリ、中国、ブラジルなど世界各地で発生してきている。(2011年1月記載の「米南部で鳥と魚が怪死」「世界に広がる野鳥と魚の怪死」参照)
そうした状況は今もなお続いており、今年の2月にはマサチューセッツ州の海岸に100頭を超すイルカの死体が打ち上げられ、また、ペルー北部の海岸に
は 2月に264頭、4月に600頭を超すイルカの死体が打ち上げられている。
そんな中、先日、同じペルー北部の海岸で、「ペリカン
500羽が死んでいるのが発見される」というニュースが英国の BBC
ニュースで放映された。500羽というのはペルー政府が確認した数で、ローカルメディアの報道では、他の地区でも
1200羽くらいのペリカンの死体が見つかっているようである。
ペルー政府と環境保護団体は、この背景にある原因を究明しているが、現在のところ、明確な理由はわかっていない。ウイルス感染による大量死かもしれないと見ている海洋生物の専門家たちがいる一方で、ペルーの環境保護団体はエネルギー会社「
BPZ エナジー」による海底の石油探査が原因だと非難している。
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ペリカンの死体
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コレキシット説
空と海の生物の大量死が2年以上にわたって世界各地で発生し続けているということは、「空と海に継続的に何か問題が起きている」と考えざるを得なくなってくる。その要因として考えられるのは、2010年の4月にメキシコ湾で発止した史上最悪規模の原油流出事故の影響である。
当時、ロシアの天然資源環境省はBP社の原油流出事故は、北米大陸の東半分のすべてを「完全な破壊」に導くだろうという不吉な警告を発していた。メキシコ湾での原油の流出の規模を隠すために、BP社が何百万ガロンもの化学石油分散薬の「コレキシット9500
( Corexit 9500 ) 」を海洋に注入したことは当時私のHPでも何度もお伝えした通りである。
このコレキシットは、原油そのものより4倍以上も有毒で、メキシコ湾の暖水と混ざることによってガス化して雲に吸収され、「毒性を持つ雨」が放たれ、あらゆる生き物たちの生態系を滅ぼす「想像もつかないような環境の破滅的災害」を引き起こす可能性を持っているというのが、ロシア環境省
の主張である。
海流には一つ一つに名前はついているが、実際には「全地球の単一の循環システム」であるため、時間の経過と共に巡り巡って世界中の海に広がることになる。原油流出から2年が経過し、
事故のあったことすら人々の脳裏から忘れ去られようとしているが、実は毒薬コレキシットは今でも海洋の中を海流と共に漂い続け、海流が止まったところではそのまま停滞している可能性が大なのである。
ペリカンや海洋生物の不可思議な大量死が発生し始めたのが、原油流出事故の発生から10ヶ月が経過した2011年以降であることや、最初の発生場所が米国南部海岸であったことを考えると、今回のペルーでのイルカやペリカンの大量死はコレキシットの毒性が世界の海に広がっていることを示して
いる証かもしれない。
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磁場減少説
野鳥の大量死について考えられるもう一つの要因は、地球と太陽の磁場が反転に向かう「ポールシフト」の過程で発生する磁場の弱まりである。ポールシフトを「地軸傾斜」と勘違いしている方が多いようだが、
それは地球の軸が傾き地殻移動などが発生する現象とは違い、北極と南極の磁極が入れ替わりその過程の最終段階では一時期、磁場がゼロになるといわれている現象である。
既にこの磁場の弱まりについては世界の各地でその兆候が見られており、特に南半球のオーストラリアやニュージーランドなどではそれが顕著で、紫外線が強くなって皮膚癌が広まっているようである。
こうした磁場の弱まりは、磁場を関知して移動する鳥やイルカや鯨などの海洋生物に悪影響を及ぼし、「渡り」を困難にする。その結果、彼らは羅針盤を持たない艦船のように洋上で行く先を見失い、死亡する事故が発生しているのではないかと考えられる。
また磁場は自然の傘として地球とそこに棲む生命体を宇宙からやって来る有害な宇宙線や荷電粒子の高エネルギーから守っている。それゆえ、磁場の減少は長時間空を飛ぶ渡り鳥たちにとって致命的な結果をもたらす危険性
もあり得るのだ。
激減し始めているウナギの稚魚
一方、あまりい世間で注目されていないが、ここ2年ほどウナギの稚魚が激減してきている。その結果、ウナギの蒲焼きが好きな人にはお気の毒だが、昨年辺りから値段が急激に上がり始めてきている。
拙著『世界に散った龍蛇族よ!』に書いたようにウナギには不思議な特徴があり、その産卵地は太平洋と大西洋のまっただ中にあるのだ。日本やニュージーランドなどのウナギは遠く離れた
太平洋のマリアナ諸島海域へ、またヨーロッパウナギやアメリカウナギは大西洋の真ん中にあるサルガッソウー海へ数千キロにわたって回遊し産卵しているのである。
それゆえ、体長がわずか数ミリから10ミリほどの稚魚が産卵地から戻るには、8000キロもの旅を続けることになるのである。なにゆえそんなに遠くに出掛けていって産卵する必要
あるのかについて、学者たちはその謎を未だに解明できずにいるが、ウナギたちが向かう産卵地がかってムー大陸とアトランティス大陸のあった場所であるから
だ、と言うのが私の考えである。
それでは、そうした特性を持つウナギがなにゆえここに来て稚魚の数を急激に減らしてきているのかというと、コレキシットの影響もあるかも知れないが、サルガッソー海やマリアナ諸島海域で何か異変が起きている
ためではないかと思われる。
レムリアとアトランティス文明の滅亡の要因は世界的な地殻移動の発生によるもので、再び地球規模の異変が起きる時には、かってのムーとアトランティス大陸が浮上すると言う説がある。もしかすると、そうした地殻隆起の前兆が二つの海域の海底で発生しているのかもしれない。
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