今回の経済の崩壊と貨幣制度の瓦解が、ミルカさんが伝えているように「天の目論見」(もくろみ)、「天の采配」であるならば、なぜ天はそうした「闇の勢力」の思惑を見逃しているのかという疑問が湧いてくる。
その答えは簡単である。
後戻りの出来ない大崩壊をもたらし貨幣制度を一新するために、抵抗する勢力にはありとあらゆる全ての対応策をとらせた後で、「秋の日のつるべ落とし」
的下落を実行しようとしているからである。
日月神示の中で
丑寅(うしとら)の今神(こんじん)は「邪なる存在」に対して「手を抜くでないぞ! あらゆる知恵を使って立ち向かってこい!」と呼びかけている。
万策が尽き、自分たちの力が及ばなくなったことを心底悟らせるためである。まさにそれと同じことを、天はウオール街やロンドン市場を牛耳っている金の亡者たちに向かって
呼びかけているのだ。
アメリカではすでに危機が起きていますが、その事実は人為的に隠されています。その結果、それらがばれた後、もっと大規模な弱体化が訪れ、
全ての備蓄の清算が行われることになるのです。私に届いたミルカさんのメッセージはそう伝えている。
それは米国の財政危機の破綻を意味しているのではないだろうか。
しかし、いつまでもそのような人為的な操作によって株価維持が続くことはあり得ない。また天もそれは許さないはずである。それではギリシャのデフォルトやイタリア、スペインのデフォルトが発生し、また、米国自身の財政赤字がもはや手に負えない
ことが公となり、株価の大暴落が始まり出すのはいつになるのか?
確かなことは分からないが、二通りの可能性がありそうだ。欧州や米国の状況を見ていると、それはこれから先、年末にかけて
いつ起きてもおかしくないが、引き延ばされて来年の秋以降になる可能性もある。
私は後者の可能性も念頭に置いて見守っている。現在の置かれた状況が08年の金融危機より厳しいことは事実であるが、これから先、延命を願う勢力によってG20
の合意で大量の資金がばらまかれた09年の復興劇の第2幕が再演されようとしていることを考えると、今回もまた先延ばしされる可能性
があり得るからである。
彼らにはまだ幾つかの打つ手は残されているのだ。場合によっては、ギリシャのデフォルトがイタリアやスペインに影響を及ばさないように、意図的に早めに引き起こす手もある。その場合には、ギリシャは債務が半減されて
EU内で生き延び、欧州の銀行の受ける債権の損失は拡大された欧州金融安定化基金で救済されることになる。
2年前に、サブプライムローンの破綻で負債を抱えた銀行を、米国政府が大量の資金投入で救ったのと同じことをしようというわけである。
ただこの手段がとられるためには、EU17ヶ国のすべての国の議会で「欧州金融安定化基金」法案が承認される必要がある。
問題は最大の拠出国ドイツの動向である。日本時間の本日29日、午後4時から開かれるドイツ議会における採決に世界の目が向けられているのはそのためである。この法案が議会を通過すれば闇の勢力は延命策の第1関門を抜けたことになる。
しかし、どのような策が弄されて延命されたとしても、そこまでが限界であろう。ばらまく資金も国家のフトコロが底をついてしまっては打つ手はなくなってしまうからである。
それに来年の秋口頃までには、ドイツやフランスの国民から南欧諸国救済に対する批判の声がわき上がっているはずだ。
その結果、
ポルトガル、イタリア、スペインのデフォルトは連鎖的に発生、株の大暴落の幕が切って下ろされる。それから先、そう長くは時を置かずしてウオール街は閉鎖されるところとなり、その流れは瞬時にして世界中に連鎖、貨幣制度の崩壊へと進むことになるのではないか。
ワイタハ族のポロハウ長老は「世界に散った龍蛇族よ!」の中で、今年2011年から始まったウォータークロックの始まりは自然災害だけでなく、世界的な経済・政治の混乱へと進み、
全ての変化が2015年までに大きな山を越すことになると語っている。市場閉鎖も貨幣制度の崩壊も既にその時までには終了していることだろう。
ただ、時の流れが一段と速くなって来ているだけに、そこまでの猶予が与えられるかどうかは確かではない。それに南欧のデフォルトの先延ばし策や財務赤字の実体の隠蔽がすべてうまくいくという保証はない。
その懸念は米国とて同じである。
こうしたほころびが一つでも見えたら、手に負えない状況に陥る可能性は大である。
若者の失業率が44%に達しているスペインと38%のイタリア国民が、これ以上の財政削減によるリストラと賃金カットに耐えられるかどうかも大きな懸念材料である。
「闇の勢力」にとって状況の悪化が予測を超えた時、彼らが最後に打つ手段は「戦争」である。しかしその時には、天は巨大な自然災害、例えば火山噴火による
軍用機の飛行不能や地震による軍事基地の崩壊などを図ることになるのではないか。
ペトル・ホボット氏がアイスランドのエイヤフィヤトラ
・ヨークトル火山の再活動の可能性について言及していたことを思い出す。読者も、彼が火山噴火は戦争の気配が出たときに起きることになるだろう
、と述べていたことを覚えているだろう。また米国の軍事基地に対する壊滅的な自然災害の発生も彼の未来予言の中に入っていた。
非常事態の到来が年明け早々になるにしろ、1年先に先延ばしされるにしろ、「天」と「闇」との戦いがいよいよその火蓋(ひぶた)が切られ
、本番を迎えようとしていることは間違いない。こうしたことを頭に入れた上で、我々は目先の出来事に一喜一憂することなく、波動を高めるためにも
徳積みに専念しながら、穏やかで明るい日々を送るよう心がけたいものである。