今年の初めのニュージーランド訪問で、ポロハウ長老から聞かされたウォータークロックの始まり。米国、ヨーロッパから始まった水の被害は夏場に至ってタイの歴史的な大洪水へと進み、年末はフィリッピンの台風による洪水で幕を閉じようとしている。
ミンダナオ島に16日に上陸した台風21号は死者の数が1000人を超し、行くへ不明者も500人、オバマ大統領から「多くの命が失われたことに深く哀悼の意を表する」とする声明が出されたくらいだから被害は甚大である。
住民が寝ていた深夜に鉄砲水や土砂崩れが相次いで発生し、避難が遅れたのが被害を拡大させた要因の一つとみられているが、このシーズンこれだけの被害をもたらす台風の襲来は前代未聞だというから、フィリッピンもまたウォータークロックの被害国となったことになる。
北海道の岩見沢もかってない大雪に見舞われているようだが、寒さのため大雪になっているだけで、冬場でなかったら集中的な大雨に見舞われていたかも知れない。地震や噴火と言った災害だけでなく、これから先は水にまつわる災害が世界各地で発生してくることは避けられそうにない。
ウォータークロックの時代が更に進むにつれ、水害の規模と頻度は一段と進むことが予想されるだけに、2012年が明けると、世界各地から今年以上に悲惨な水による災害の情報が飛び込んでくることになりそうである。