最後の楽園・PERU
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( ヒカルランド刊 ・ 定価5000円+税)
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南米ペルーのブラジル寄りを流れるアマゾン川源流。その川に沿うように広がっている広大なジャングル一帯はマヌー国立公園と呼ばれている。しかし、我々日本人が考える公園とはまったく異なり、そのほとんどのエリアには先住民以外立ち入りが禁止されおり、足を踏み込むことが出来ない。
そんな中に一部、特別の許可を得た者のみが立ち入りを許されている地域がある。特別保留地と呼ばれるエリアである。
会社生活を終え、先史文明の痕跡を求めてインカの地ペルーを訪ねるようになったのが10年ほど前、その間マチュピチュやナスカなどの遺跡はどれだけ訪ねたことだろうか。もうその回数は覚えていない。
その間、案内役のセサル・ラトーレ氏との縁がきっかけでジャングル内の僻村(へきそん)に学校を造るようになったことは、読者は既にご承知のことと思う。そんな学校建設が次第に数を増すようになるにつれ、ジャングルに足を踏み入れる機会は次第に増え、マヌー周辺に生息する鳥獣たちに興味を惹かれるようになっていった。
そんなことで、850種の鳥獣、100種のほ乳類、5000種の植物が生息するマヌーの地を訪ねることとなったのは、今からおよそ7年ほど前。1回の旅の期間は次第に長くなり、最後の旅はおよそ1ヶ月間に及びこととなった。
その間、ジャングルの中では自炊を余儀なくされるため、同行して頂いたカメラマンの桑島献一氏をはじめ、ガイド、運転手、船長、水先案内人、料理人などを伴っての長旅が続くこととなり、時には、口を開けた巨大クロワニを横目に眺めながらのアマゾン川源流の上り下りに、8時間を要することもあった。
撮影中の気温は常時40度前後、湿度は100%。さらには蚊やダニたちの歓迎を受けることもしばしばで、暑さと湿度、それにかゆみとの戦いの連続であった。時には肉体離脱体験を経験し、大変貴重な経験を積むことにもなった。詳細は本文中に記載しておいた。
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そんな旅を続けておよそ3年間。気がついてみると、いつしか撮影した鳥獣たちの数は200種を超えていた。それと同時にこの地にしか棲まない貴重な鳥や動物たちが環境破壊の影響を受け、次々とその姿を消していることに気がつくところなった。
このままでは彼らの多くが絶滅してしまう。この写真集を世に出そうと決意したのは、そんな危機感からだった。少しでも多くの方々にこの地に棲む鳥獣たちの存在を知って頂き、自然保護の必要性を身近なものとして実感していただくことが出来たら、と考えた次第である。
そんなことで5年前に出版された『最後の楽園・PERU』であったが、思っていた以上に多くの方々に読んで頂き、最後は皇室の高貴の方にもとにも献本させて頂くという幸運にも恵まれ、在庫切れとなってしまった。
その後、是非読みたいのだが中古本を手に入れようとすると、15,000円とか22,000円もするので、高価で買えないと言った声が多く寄せられるようになってきた。そこで、今回ヒカルランド社にお願いして、グアテマラの野鳥ケッツアールなどの写真を追加した新装版を、再版することにした次第である。
野鳥や動物たちにご関心がお有りの方、またジャングルに住む人々の様子をお知りになりたい方には是非お読み頂きたいと思っている。日本ではこの種の写真集は最初にして最後になるのではないかと思っている。みなさんと同時に、子供さんやお孫さんなど若い方々にクリスマスプレゼントやお年玉の代わりに渡して、見て頂けたら何よりの幸いである。
お陰様で、明日からの講演会に間に合ったので、各会場でお渡しできるのではないかと思っている。講演会に参加できない方は下記からご注文して頂きたい。なお通販アマゾンを始め一般書店からも購入できますので、お早めにご注文下さい。
(ご注文の際は、郵便番号、住所、連絡先、氏名、数量をお伝え下さい。ご注文の際に、お振込先をお伝えします。ご入金確認後にヤマト便にて発送させて頂きます。送料は地域や個数により変動します)
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飛行機から撮影した
6000m級のアンデス
の山々
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標高4000mにも
生活圏がある |
アマゾン源流に
注ぐ滝 |
オオカワウソ |
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巨大クロワニ
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ツメバケイ |
ハチドリ |
シロアゴキリハシ |
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ベニコンゴウインコ
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エンペラータマリン |
レカディア・ドクチョウ |
見事にカヌーを操る
先住民たち |
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