中国漁船の横暴

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背に腹は代えられぬ

 



 
 


中国の違法操業漁船を取締る韓国海洋警察(大紀元ニュースより)

 


12日、韓国の排他的経済水域にあたる黄海海域で、不法操業する中国漁船の取り締まりにあたった海洋警察官2人が、中国船員に刺され1人が死亡、1人は負傷した事件の発生はご承知の通りである。韓国では対中国デモが行われ、デモ隊の一部がソウルの中国大使館内に進入するという事態が発生している。

韓国の排他的経済水域で違法操業する中国漁船は以前から増え続けており、韓国海洋警察庁の海岸警備隊の公表によれば、今年はこれまでに黄海海域で4 72艘の中国漁船を拿捕しており、昨年より60艘増えている。問題は、こうした警備により違法商業の漁船は海域を離れるのが普通だが、中国漁船は撤退するどころか、韓国警察の巡視船に故意に体当たりしたり、鉄パイプなどの凶器で警察に襲い掛かるケースも少なくないという点である。

なぜここまで抵抗して操業を続けるかというと、中国沿岸の 近海では漁業資源が枯渇して漁ができなくなってきているからである。その要因は、マスコミは乱獲によるものと報じているが、今一つ要因がありそれは、海水の汚染により魚が大量死し、残る魚も汚染により食べることが出来なくなってきている ことである。これは、隣国日本にとっても大変に恐ろしいことである。

そのため、中国海域を離れ不法操業の海域であることは百も承知の上で、拿捕 (だほ)されるのを覚悟の上で操業しているのである。つまり、食っていくためには背に腹は代えられぬというわけである。だからこそ、12日の殺傷事件の発生以降も、韓国海洋警察の取り締まりの中を 、数十艘を超す漁船が連日不法操業を続けているのである。

だからといって殺傷事件が許されるわけではない。先日「冷淡社会と化した中国」で書いたように、最近の中国では非人間的な行為が頻繁に行われており、世界中の人々からひんしゅくを買っているが、 共産党政権が生み出した昨今の冷淡社会の中で、「生きていくためなら法も秩序もない」という 考え方が蔓延しはじめ、歴史ある中国の名を汚す事態が次々と発生してきていることは、なんとも悲しいことである。

 

想像を絶する汚染の実態

中国の汚染の実態、その凄さについてはこれまでにもHPで何度も書いてきているので、読者は既に十分承知のことと思うが、土壌汚染から河川汚染、大気汚染、そして海洋汚染に至るまで、日本人の我々には信じられないほどその実態は凄まじい状況になってきているのである。

だから今中国では、お金に余裕のある人たちは中国産の野菜や果物、魚や海産物などは敬遠し、日本からの輸入品を買いあさっているのである。汚水場から集めた油が販売されている国であるからして、金儲けのためなら人の命など構っていられないという考えが蔓延しだしていることは事実であるが、 高価な食品や飲料を買えない中流家庭以下の人間にとっては、日ごと毒を飲み、毒を食い、毒を吸い続けることになるのだからたまったものではない。

それゆえ、中国の中間層の人々の中から、こうした異常社会を産んだ共産党政権に対する批判が高まってきていることは確かで、こうした面からも中央政府 や地方政府、さらには共産党幹部に対する抗議行動が起きる可能性が日増しに高まってきていることは確かである。この調子では、中国発の「大暴動発生」のニュースを目にするの も、決して遠い先のことではなさそうである。 

最近の中国の汚染の実態を知らせる大紀元ニュースの一部を抜粋し掲載させて頂いた。ニュースの全文を読まれたら、中国の汚染がいかにひどいことになっているかが、さらに分かるはずだ。

長江の汚染記事を2段目に掲載したが、長江の全長は6300キロ、その流域には成都、武漢、重慶などの重要工業都市、上海、南京などの商業都市を含む中国の19の省(市、自治区)があり、 日本人の4倍に当たる4・5億人に達する人口を抱えていることを考えたら、汚染の被害の大きさが恐ろしくなってくる。

また三段目の記事、北京市内の空気汚染のひどさも凄まじく、一段目の記事の米国大使館の大気汚染の警告発表を裏付けている。 記事の中で、「北京に住むということは、まさに命がけだ」と述べているが、空気洗浄機のフィルターを洗った黒汁のような水を見ると、その気持ちがよく分かる。

海洋汚染にしろ、空気汚染にしろ、これらは隣国日本にとっても空恐ろしいことで、とうてい他人事で済ませる話ではない。政府は中国に対し汚染防止をしっかり要請してもらわねばならない。領土争いなどしている時ではないのだ。
 

北京の大気汚染 米大使館「危険」 濃霧で視界500M以下

【大紀元日本11月3日】10月30日から31日にかけて、北京市を含む中部と北部の9つの省と市は、濃霧に覆われた。視界が1000メートル以下となり、500メートル以下のところも少なくなかったという。在北京米大使館は独自の測定で、北京の大気汚染が30日「危険」水準に達したと発表した。

2年前から大使館内で観測所を設置し、測定を開始した米大使館の資料によると、30日の正午12時に北京の大気汚染が、6段階中の最高水準「危険」に達したという。米政府の定義によると、「危険」とはすべての人が健康被害を受ける可能性があり、場合によっては疾病を引き起こすことがあるという。(翻訳編集・高遠)
 

中国最大の汚水河となる長江

【大紀元日本11月2日】 中国国内の水質専門家が警告を発した。長江流域の水資源保護局が公表した最新の調査データによると、2009年度に長江に排出した汚水は330億トンに達し、全国の汚水総量の4割強を占めている。中国紙「南方都市」が報道した。

「長江の汚染は凄まじい」。10月15日、中国科学院で開かれた長江の関連シンポジウムで、長江流域水資源保護局の元局長、シニアエンジニアの翁立達氏が発言した。「この問題を重視しなければ、この中国最大の水源地は最大の汚水河になる」企業による排出のほか、沿岸の都市部からも、大量の生活汚水が長江とその支流に流されている

そのような状況下で、いま長江の中下流域の13カ所の計100平方キロメートルの大型湖は富栄養化が深刻で、水の華と赤潮が頻発している。(翻訳編集・叶子)


「北京の空気はどうなってるの」空気洗浄器フィルターの洗浄水は墨汁同然

【大紀元日本12月10日】12月に入ってから、中国の北部から中部地区にかけて、北京を含む十数の省・市で重度の霧が多発。航空便の遅延や欠航が相次ぎ、一部の高速道路も一時閉鎖となり、首都北京で深刻化する大気汚染が浮き彫りにされた。北京市五環外に居住する中国政法大学法学院の何兵・副院長がこのほど中国版ツイッター「微博」で自宅の空気清浄器を洗浄した水の写真を公開した。墨汁のように真っ黒だった。【写真参照)

 公開写真は、取り付けて間もないという空気洗浄器のフィルターを洗った後の水だった。同氏は「微博」に次のように書き込んでいる。「前回の洗浄からわずか10日間しか経っていないのに、水は墨汁同然だ」「この器械がなかったら、真っ黒な物が全て私の肺に吸い込まれたのではないか」「北京に住むということは、まさに命がけだ」(翻訳編集・叶子)
 

 

 
 


北京市五環外に居住する中国政法大学法学院の何兵・副院長が自宅の
空気清浄器を洗浄した後の水の写真を公開。それは墨汁のように真っ黒だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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