太陽活動の活発化がもたらす影響
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4月にウイスコンシン州に出現したオーロラ
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今年4月初旬、米国北部のウィスコンシン
州やミネソタ州でオーロラが出現し話題になったが、10月に入ってからはさらに南下し、24日から25日にかけ中西部のカンザス州やジョージア州、さらには南部のアーカンソー州、ミシガン州、ケンタッキー州、アラバマ州などの諸州で
も赤や緑の幻想的な輝きを放つオーロラが発生。米メディアは25日、こうした現象を「極めて珍しい出来事」として大きく報じている。
米国では、カナダに近い東部マサチューセッツ州や中西部ミネソタ州などがオーロラ観測の南限とされ
ているが、今回出現したのはそれより遙かに南のエリアで、オーロラなどとはまったく縁のない南部地域であるだけに、まさに珍事である。因みにアラバマ州ハンツビルは北緯34度にあり、日本では大阪市付近の緯度に相当する。
24日に観測されたオーロラは、2日前に発生した太陽表面の爆発によて地球方向へ向かったCMEと呼ばれる荷電粒子に
よるものと思われる。太陽嵐によって荷電粒子の巨大なガス雲が地球に到達すると、オーロラを発生させるだけでなく、磁気嵐も発生
させ人工衛星や送電網に及ぼすリスクが大きいため、今回の珍事は大きな不安要因
となっている。
我々はこうした珍事がこの時期に米国で発生したということが、何を意味するのか考えておく必要があるのかも知れない。