今朝伝えられたニュースは
阿蘇山の噴火。 火口からは噴煙が数千メートルまで噴き上がり、気象庁は噴火警戒レベルを3(入山規制)に引き上げた。 周囲30キロメートル以内では多量の火山灰が降る恐れが出ており、一部の地域では既に避難が始まっている。
いま環太平洋火山帯の各地では次々と噴火が発生して来ている。 そうした噴火に関する記事は後日改めて記すことにして、今回は、前回「猛威を振るう自然災害」でお知らせしたハリケーン「マシュー」の被害状況をお伝えすることにする。
カリブ海で発生したハリケーン「マシュー」はハイチとキューバの間を北上し、現在、米国フロリダ州に上陸した後、北に向かって進んでいる。 3日前にマシューが上陸したカリブ海の島々、特にハイチの被害は甚大で
800人を超す死者が出ており、1つの村では家屋の80%が倒壊し上下水道も完全に崩壊。 家だけでなく衣服や靴など身の回りの全てを失った人々は、避難する場所もなく着の身着のままの状態で屋外で過ごしている。
折りしもハイチでは今コレラが発生している最中だけに、こうした環境の悪化が全国的規模での感染の拡大をもたらはしないかと、住民の間に不安が広まっている。 特に下水道の壊滅的状態の影響と医療設備の不足が心配だ。 世界の中でも最貧国の1つであるハイチが、こうして地震やハリケーンに次々と襲われ、さらにはコレラにまで見舞われるのを見ていると、たまらない気持ちになってくる。
米国、フロリダでも被害広がる
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ハリケーンの風速は40メートルに達しており、巨木も倒されている。
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一方、世界の覇権国・米国も自然災害の前にはなすすべがないことには変わりはないようだ。 フロリダ、ジョージア、サウスカロライナ、ノースカロライナの4州では非常事態宣言が発令され300万人以上が避難をしている。
昨夜の米国ABCニュースが、マシューが上陸したばかりのフロリダ州の被災状況を伝えていたので、その状況をご覧頂くことにする。
写真を見てもらえれば分かるように、海岸沿いでは強風と高波で海水が街中に流れ込み、道路が削られ、街中では強風で家や木が倒されている。
ハイチの住民と違って避難が出来、支援も受けられる米国人はまだ幸せである。 しかし、そんな米国と言えども、これから先遭遇することになると思われる巨大災害は、避難も出来なければ、支援も受けられない規模となって来そうである。 そうなったらハイチと同じである。 その時には銃社会の米国は、自然災害以上に恐ろしい光景を目にすることになるかもしれない。
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