NHKの「臨死体験」番組


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15センチのコビト族が存在していた @
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NHKの「臨死体験」番組
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年末を迎えた2014年
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体制派寄りの否定的番組

 

 

 
 


臨死体験を経験した人達はみな、心穏やかな「光の世界」を見てきたという (NHKテレビより)

 

臨死体験」、今なら多くの人が一度は目にし、耳にしたことのある言葉である。しかし、20年前に立花隆氏が 著書「臨死体験」を著し、NHKがそれを番組で取り上げるまでは、多くの人にとって見たことも、聞いたこともない言葉であった。

時は流れてあれから20年、世界中の多くの研究者たちによって、臨死体験、つまり事故や病気で死に瀕した状況に至っている最中に、肉体を抜け出た魂が死後の世界を垣間見て、既に この世を離れた縁者にに出会ったり、光に包まれた至高な存在に遭遇する体験は、死後の世界を訪ねた実際の体験であることが明らかとなってきている。それは、拙著『人間死んだらどうなるの?』の読者は 既にご承知の通りである。

しかし、14日に放映されたNHKスペッシャル「臨死体験」では、脳や意識の研究者たちの最新の研究成果の一部を拡大解釈し、臨死体験者が垣間見た世界は 、全て脳が作り上げた幻想の世界に過ぎないという、一昔前と何ら変わらないNHKならではの、体制派学者寄りの内容を放送していた。 米国ではABCニュースが、自ら臨死体験をした一人の脳科学者が、これまでの科学に挑戦状を突きつけた番組を放送しているというのにである。

臨死体験が死の世界を垣間見たもので、死後世界の存在を明らかにしてくれるものと期待していた多く人々は、さぞかしがっかりしたことだろう。最近、NHKはUFOやエジプトのピラミッドなどについての番組を放映するようになってきたが、そのどれもが、 真実から目をそらさせるために制作されたとしか思えないものばかりであったので、私は今回も期待していなかった。

そのため、改めて失望することはなかったが、それにしても様々な不思議な現象の真相が明らかになろうとしている今にしては、あまりに時代遅れのお粗末な番組であった。視聴料を払っていつまでも、こんな番組を見せられ続ける視聴者はなんとも気の毒なことである。

番組の内容もさることながら、私が残念に思ったのは、番組の取材をした立花隆氏が、かっての番組出演から20年の歳月が経過しているというのに、相も変わらず かたくなな唯物論学者たちの意見をそのまま受け入れ、臨死体験は脳がもたらす幻覚に過ぎないと判断して、取材中に知った「死後世界」の存在を示す貴重な体験談を無視してしまったことであった。

 

2歳児の語った臨死体験

     
 

 
 


現在4歳の賢そうなジャクソン・バワーズ君。彼は2歳になった頃
から生後1ヶ月の乳幼児の頃に体験した臨死体験を語り出した。

 
 

 
 


ジャクソン君は手術中に昏睡状態に陥り、肉体離脱して
手術室で施術する医師や心配する母親の姿を見ていた

 

 

番組の前半で、米国・フィラデルフィアに住むジャクソン・バワーズ君(4歳)が生後わずか1ヶ月で昏睡状態に陥った際に体験した臨死体験を取り上げていた。 4ヶ月の長きにわたって入院し、生死の境をさ迷ったあと奇跡的に助かったジャクソン君は、2歳になった頃 から突然病院での体験を話し始めたのである。

両親は彼に入院したことや治療を受けたことは一切話してなかったのだが、ある日から「僕は死んだんだよ!」「その間、神様のところに行っていたんだよ!」「そこはとても綺麗なところだったよ!」などを語り始めたのだ。さらに、病院で 治療中に、体を離れて天井に浮かびながら、医師や母親の様子を見ていたことや、救急車に乗せられた時の状況も話した。

インタビューに応じた母親は、そうした話はみな本当に起きたことばかりであったと語っており、ジャクソン君の体験は、私が『人間死んだらどうなるの?』で取り上げた 多くの臨死体験者の話と共通するものでもあった。

しかし、番組では立花隆氏が米国やスウェーデンなどを訪ね、脳や意識の研究家の意見を聞いて回り、ジャクソン君が体験した肉体離脱体験は、脳の「角回 」と呼ばれる部分を刺激することによって起こる幻覚であり、また、辺縁系や脳幹が作り上げた夢物語に過ぎないという説を受け入れる形で終わっている。 しかし、ここでは詳細は記さないが、それこそが学者が創り出した幻覚、幻想であることは、拙著を読んで頂ければ十分に納得されるはずだ。

つまり、立花氏の2ヶ月間にわたる「心の謎に迫る」と題した旅の結論は、臨死体験だけでなく、我々が心や魂と呼んでいるものも、すべて脳が創った一時の世界で、死んだらそれはみな消えてしまうという唯物論に帰結するものとなってしまったのだ。

 

 

 
 

 
 


臨死体験は本体(魂)が肉体を離れたところから始まる

 
 

20年にわたって研究してきた立花隆ともあろう優秀な人物が、今に至ってもなお唯物論的思考から一歩も踏み出すことが出来ないとは、なんともはや残念なことである。 東大出の頭の良いことが、最後まで、 体制派が信奉する科学の枠を超えることに、強い抵抗感を植え付けてしまったのではなかろうか。

東大を出た優秀な自分が、他人から馬鹿にされるようなことがあってはならない、という自尊心や自己顕示欲が目の前にある真実から目をそらせてしまったのに違いない。なんとも情けないことである が、 私は今回ほど、頭のさして良くない自分を幸せに思ったことはなかった。 親に感謝、感謝である!

立花氏は7年前に膀胱ガンを発病しており、取材中に再発したと思われる病変組織を摘出する手術を受けている。その際に、実は、奇妙な夢ともうつつともつかない不思議な夢を見ていたのである。それは体制派の学者たちが唱える「臨死体験=脳が作った幻覚」説では説明できない、確かな実感を伴った神秘的な体験であった ことを、彼自身が語っている。

私が思うに、それは彼の守護霊が臨死体験の真相に気づかせるために見せてくれた映像であったに違いない。しかし、それでもなお 、頑なな彼の心は閉じたままで、自身の心の叫びを受け入れず、誤った医学的な知識という悪魔のささやきを受け入れてしまったわけだから、なんとも残念なことである。

ただ、番組のエンディングでは、死後には何らかの世界がある可能性を語り、自分は死に対する恐怖心が少なくなってきていると語っていた。彼の3次元的脳細胞は否定しながらも、高次元の心は死後世界の存在を肯定し、是非そうあって欲しいと願っているのに違いない。 私にはそう思えてならなかった。

彼はこの世を去った瞬間に、おのれの愚かさに気づき、猛烈な自己嫌悪感に陥ることになることだろうが、その時では時既に遅しである。永久なる魂の存在や死後世界の実在を知らしめる立場を、 せっかく天から与えられながら、多くの人々を誤った方向に導いてしまった罪は、カルマとして来世に持ち越されることになるからである。

 

 

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