見る人、聞く人の心を暗く悲しくする紛争のニュース。
シリア、イラク、ウクライナ、パレスティナ ・・・・・ 世界各地の内戦、紛争状況はエスカレートする一方で、一向に打開に向けた動きがなく、情勢は悪化するばかりである。そんな状況下で発生した、ウクライナ上空での民間旅客機の撃墜事故とイスラエルのパレスチナへの地上軍投入のニュースは、一段と心を傷つけるところとなった。
乗客乗員298人が乗ったマレーシア航空の旅客機墜落事故については、ウクライナと米国は親ロシア派武装勢力がロシアの支援を受けて撃墜したと非難、一方、ロシアはウクライナ軍のロケット弾によるものだと主張.。
しばらくは、悲劇の真相が明らかにされないまま、両者の非難合戦が続くことになりそうである。彼等は犠牲者やその縁者への痛みの心など持ち合わせていないようだ。
この航空機事故で一つ気になったのは、マスコミでは大きく取り上げられていないが、この航空機には、オーストラリアで開催される国際エイズ会議に出席する予定だった、国際エイズ学会の
100名ほどの研究者たちが搭乗していたことである。その中には、国際エイズ学会の元会長であるエイズ研究の世界的代表といえるヨープ・ランゲ(
Joep Lange )博士も含まれており、関係者および、国際エイズ学会は、大きな衝撃を受けている。
追記
オーストラリアメディアは搭乗していた研究者の数を100名と発表していたが、朝日新聞の記事を読むと被害者の数は6名程度であったと報じており、正確なところは不明である。
念のためオーストラリアの情報記事を追記しておく。
【シドニー時事】オーストラリア紙シドニー・モーニング・ヘラルド(電子版)は18日、ウクライナ東部で墜落したマレーシア航空機に、国際エイズ学会がオーストラリアで開く国際エイズ会議に出席予定の研究者ら約100人の関係者が搭乗していたと報じた。
国際エイズ学会は声明で「多数の関係者が搭乗していた」と発表していた。報道が事実とすれば、全搭乗者の3分の1が学会関係者だったことになる。学会のヨープ・ランゲ元会長ら著名なエイズ研究者も搭乗者に含まれているという。研究者らはクアラルンプールで乗り継ぎ、豪州に向かうはずだった。
会議は豪南東部メルボルンで20〜25日に開かれ、クリントン元米大統領の講演も予定されている
エイズが「闇の世界」の輩たちによって計画された人口削減の一手段であることは、知る人ぞ知るところである。100名を超す世界を代表するエイズ研究者たちが亡くなってしまっては、エイズに関する様々な研究成果や重要な情報が闇に消えてしまうこととなってしまう。
マレーシア航空機と言えば230人の乗客乗員を乗せたまま、未だにその消息すら分からない謎の航空機事故を起こした会社である。さらに、撃墜現場がロシアからわずか50キロしか離れていないウクライナの戦闘地上空となると、今回の墜落事故はなんとも奇っ怪な事故の様相を帯びてくる。
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イスラエル地上軍の侵略始まる
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予測されていたことではあるが、とうとうイスラエルがパレスティナのガザ地区に地上軍を投入する事態となった。イスラエルは、一日に100発を超すガザ地区からのロケット弾攻撃に対抗する措置で、国境沿いに掘られた越境用の地下トンネルを破壊するためだと主張しているが、ガザ地区のビル街が砲弾を受け、市民が手に持てるものだけを持って、子供たちと逃げ迷っている姿を見ると、イスラエル政府の言い分には納得感がない。
既に砲弾を受けた地区では、「この地区にはトンネルなどなく、地下トンネルの話はイスラエルが攻撃を正当化するための作り話だ!」と語っている。また、イスラエル軍の侵攻がいかに正当性に欠け、残虐なものかを物語るように、2008〜2009年に戦闘に参加したイスラエル軍の元兵士たちは、エルサレムに集まってガザ地区への侵攻を非難している。自分たちが行ってきた残虐な戦闘行為が彼らの心を締め付けているのだろう。
2009年の地上部隊の市街戦など一連の戦闘では、1300人以上の死者が出ている。今回も戦闘が始まって以来十数日で、既に270人を超す死者と2000人を超す負傷者が出ている。これから先、市街戦が本格化するにつれ、死傷者の数がうなぎ登りに増えて来ることは明らかだ。なんとも、なんとも痛ましい限りである。新星地球「アルス」の誕生に向かって刈り取っておくべきカルマを、イスラエル国家と民族は新たに蒔くことになるのだから、なんとも痛ましいことである。
話は変わるが、航空機撃墜事件と地上作戦拡大の情報を受け、ニューヨークの株式市場は、18日には160ドルほど下落したが、なんと翌19日には120ドルほど戻している。まるで何もなかったかのようである。今世界が大変な状況に向かっていることなど、ウォール街のカネの亡者にはどうでもいいことなのだろう。先般予測したように、世界情勢を無視したまま秋口に向けて、ダウ平均は18000ドルの高値に向かって進んで行くことになりそうである。
カネが全て、高級車や高級住宅に住むことが何よりの目標である獣以下の輩たちには、他人の不幸や悲しみなど我関せずである。こんな人間どもが動かしている偽りの世界経済がいつまでも繁栄を続けるはずがない。時の来るのはノアの洪水と一緒、いざという時には全ては終わりである。しかし、その時が刻一刻と迫っていることなど、彼等の頭の中にはつゆほどもないのだ。これもまた痛ましい限りである。
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