政治家の清潔度ランキング100位
数日前に流れたニュースで興味深い記事があった。それはドイツに本部を置くトランスペアレンシー・インターナショナルというNGOが公表した「
世界各国の政治家・公務員の清潔度ランキング」。つまり上位に入ればその国の政治面での清潔度が増し、下位になればなるほど腐敗度が増すことになるのだ。
興味深く思って眺めてみると、上位10社の中には1位のデンマークとフィンランド(3位)、スエーデン(4位)、ノルウェー(5位)の北欧4ヶ国が上位に名を連ねていた。デンマークが1位に
ランクされているのを見て、14年前にオーロラ観測のために、スウェーデンとデンマークを訪ねたことを思い出した。
アンデルセンの国・デンマークの首都コペンハーゲンを訪ねた時の記事が、HP「北欧の旅」シリーズに掲載されている。その中の「コペンハーゲンB」にこんなことが記されている。
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早朝からコペンハーゲンの観光に出掛けた。
冷ややかな北国の朝らしく、澄んで張りつめた空気は透明感があって爽やかであった。開催中の国会議事堂に立ち寄ると、駐車場には議員さんたちの乗用車が停まっていた。驚くことに駐車中の車はどれも皆中古車もいいところで、どう見ても金持ちの乗る車とは思えない代物ばかりだ。どこかの国の立派な先生方のお乗りになられる車とは雲泥の差である。
聞くところによると、デンマークでは議員さんの収入は相当低いらしく、立派なニューカーに乗れるほどの議員は少ないのだという。しかし、この国では、「国会議員」と「医者」は収入が低いが、「尊敬」される人達だという。金儲けの代名詞と化した、どこかの国の両先生方とは大変な違いがあるものだと考えているうちに、気が滅入ってきてしまった。 |
読者もこの記事を読まれたら、デンマークの清潔度世界ナンバーワンに得心がいかれたに違いない。私も自分自身の目の付け所が間違っていなかったことを嬉しく思っている。
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デンマークの首都・コペンハーゲンに立つ国会議事堂
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我が国のランクはどうかと見てみると15位で米国は17位。韓国の43位にはあまり驚かなかったが、びっくりしたのは中国のランクであった。なんと100位!! よく考えてみればそれほど驚くほどのことはないのだが、それにしても世界第2位の経済大国を自負し、これから先、世界の覇権国を目指そうとしている大国が
、いまだに政治のモラル面で下から数えた方が早い100位というのには、呆れてしまう。
習近平が官僚などに対する反腐敗キャンペーンを始めているのにも関わらず
、このていたらくである。記者会見でその点を突かれた外務省の報道官は「反腐敗の取り組みは成果を上げており、国民からは評価を得ている」と語っている。自国の順位が昨年の80位から100位へと大幅
に後退したことを認識しての発言かと、耳を疑う。
汚職にまみれて積み上げた巨額の蓄財を、密かに海外へ送金している政治家や共産党員もさることながら、嘘をつき、人をだますのは平気、車にはねられ血を流して苦しんでいる負傷者
を見ても誰も助けようとしない、そんな一般国民もまた道徳度という点から眺めたら似た者同士ということになる。なんとも寂しい限りだが、こんな国が世界の覇権国になるようなことになったら世界は終わりだ! 一刻も早いアセンションの到来を願うばかりだ!
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