お粗末なNHKの番組
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見た者に永久の幸が訪れるという幻の鳥「ケツァール」
(2003年9月18日、ペルーからグアテマラに向かう
途中で立ち寄った、コスタリカのサベグレ自然保護区で撮影)
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12月18日夜10時からNHKで放送された「地球イチバン」という番組をご覧になられた読者もおられることだろう。「世界一美しい幻の鳥を求めて」と題するこの番組は、中米のコスタリカに棲む「ケツァール」を追い求め
、1週間ほどをかけて旅するドキュメンタリー番組であった。
コスタリカという国は日本人にはあまりなじみのない国であるが、中米のニカラグアとパナマに挟まれた、大きさが九州と四国を併せた程の小さな国で
、人口は480万人。 全生物種の4%が生息するという生物多様性が一番の国で、鳥だけでも850種以上が生息している鳥の王国でもある。そこには赤い胸と緑の長い尾を持ち、見た者に永久の幸が訪れるという世界一美しい鳥「ケツァール」が生息している。
元々このケツァールはグアテマラに多く生息しており、国鳥として紙幣にも使われている。しかし、近年、グアテマラではほとんど見かけることが出来ないため、この鳥の姿を一目見たいバードウオッチャーはコスタリカの森を訪
ねることになる。実はこのケツァールは、マヤ族を文明開化に導いた神「ケツァルコアトル」の名前のもとになっ
た鳥でもあるのだ。その詳細は『謎多き惑星地球』(下巻)に記してあるので参考にして頂きたい。
現在、このケツァールは絶滅が危惧されており、コスタリカでもそう簡単に見ることの出来ない状況になっている。番組ではこの貴重な鳥をどのように撮影しているのか興味深く見て
みたが、コウモリやサル、ハナグマなどが登場するだけで、いつになってもその姿を見ることがないまま番組は進行し、最後の1分間足らずでなんとか一羽のケツァールの姿を
映して終了
してしまった。タイトルに惹かれて最後まで見続けた視聴者にとっては、なんとも期待はずれの番組であった。
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サベグレ自然保護区で撮影したハチドリ(ハミングバード)
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番組の途中でナスカの地上絵に描かれたハチドリも映し出されたが、ホテルの庭先の餌場に群がるハチドリで、こんな場面なら一般観光客でも撮影出来る
なんともお粗末な映像であった。こんな子供だましのような映像を見せられる視聴者はたまったものではない。海外のドキュメンタリー番組とは大違いだ。
唯一の救いは、ケツァールの美しい姿がコスタリカの森を救うことになったという話が聞けたことであった。近年、森の木々が次々と伐採され、トウモロコシ畑へ
と転換されようとしていたとき、ケツァールの美しい姿を残そうという村人の思いから伐採が中止され、昔の美しい森に戻すことが出来たという話が参考にな
ったのが、唯一の救いであった。
テレビロケのスタッフが1週間近くかけたロケで、最後にようやく1000ミリを超す超望遠カメラで撮影出来たケツァール
。そんな滅多に見られない姿を、私はペルーからメキシコに向かう旅の途中で立ち寄った1泊2日の短時間の旅で
、400ミリのレンズで撮影出来たのだから不思議だ。
それもロケ隊より遙かに近くから3度にわたって撮影出来たのだ。
ペトロ・ホボット氏が語ってくれた、過去世での私と野鳥との深い関わりが導いてくれたご縁ではなかろうか。縁とは信じられないほどのチャンスを創ってくれるものなのだ。
そんなケツァールやハチドリの姿を、アマゾン源流に生息する野鳥や小動物たちの写真と一緒に、来春、徳乃蔵で第2回「最後の楽園・PERU」展として、展示しようと考えている。他では絶対ご覧になることが出来ない写真なので、お楽しみにして頂きたい。
兼古和宙 切り絵展『聖なる龍神と自然神の世界』
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雲と一緒に一筆で切り取られた金龍 目の前でご覧になられたら心が震える
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ところで、いよいよ和宙君の「切り絵展」もあと残すところ5日となった。一期一会となるかもしれないので万難を排して来館され、神業(かみわざ)としか表現の出来ない驚異の作品30点を我が目でじっくりと鑑賞され、聖なるエネルギーを浴びて波動を高められることを願っている。
私がHPに作品を掲載せずにいるのは、実物をご覧になられた感動とHPの写真を見たそれとは桁違いに違うからである。来館者がみな口を揃えて言われる、「HPで見たのとは感動の度合いが違う!!」、「本当に来てよかった!!」という一言が、それを如実に物語っている。
11月に米国・ロスアンジェルスから来館されたご夫妻から、最終日に再度来館されるとの連絡があった。ご夫妻の心を奮わした感動は距離も時間も
どこかに追いやってしまったようだ。3回目の来館になるその日には、きっと天がとっておきのプレゼントを用意して下さることだろう。
徳乃蔵の今月の残りの営業日は、21日(日)、23日(祝日)24(水)〜26日(金)です。お間違いなく。
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