逃げ場を失い始めた人類
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再びフィリピンは巨大台風に見舞われた(AFPBBニュースより)
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昨年、台風30号で7350人の死者を出したフィリピンは、再び台風22号に襲われ死者の数こそ20数名と少なかったが、洪水だけでなく倒木や電線断絶、家屋崩壊などで64万世帯が被災し、80億円を越す損害が出ている。国連は今回の100万人規模の避難措置を平時で行われたものとしては史上最大級としている。
それだけに、もしも昨年同様避難が遅れたら、結果としては昨年を上回る死者が発生していたはずである。
今回この記事を書いた趣旨は台風の被害規模を知って欲しいためではない。読者はテレビのニュースでその被害の有様は既にご承知のはずである。記事の趣旨は100年に一度と言われた台風30号に襲われた翌年に、再びそれ以上の台風が襲来していることをしっかり心にとめておいて欲しいからである。
100年に一度とか、史上初めてとか言われる巨大災害
が世界各地で発生していることはご承知の通りである。問題はそうした記録的な災害が恒例化し、史上記録を次々と塗り替えてきていることである。広島の死者が100人を越した土砂崩れや、50人を越す犠牲者を出した木曽御岳山の噴火、これから先には、それらとは桁が何桁も違う規模の天変地異が、
現実化してきているのだ。
だからこそ、和宙君の切り絵展に登場された、京都の伏見稲荷大社を守護しておられる5本の尾を持つ最高神のお稲荷様が
、「影を写す水のように冷静な心が必要である」と語っておられるのである。 これはつまり、「冷静な心を保つことが困難な時が目の前に迫っているのだぞ!」「心の備えは出来ているのか!」「死を恐れぬ心構えは出来ているのか!」と告げておられるのだ。
徳乃蔵の来館者には、
他では絶対見ることの出来ない、先端から炎が出る5本の尾を持つお稲荷様のお姿をご覧頂きながら、伝えられたお言葉の意味を時間をかけて説明させて頂いている。来館できない読者の方には、せめてその言葉の意味だけでも、お伝えしておこうと思って記しているのである。
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もしも、来年また同様な被害に見舞われたら、住民はこの地を離れようと思うかもしれない。しかし
人々はどこへ移ろうと、災害から逃れられないことを悟ることになるに違いない(AFPBBニュースより) |
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米国の大雪と洪水
上段の写真説明文で、フィリピンの人々はどこへ移動しようと災害から逃れることは出来なくなって来ていることを記した。
それはフィリピンという国が国土が狭く海に囲まれているからではない。あの広大なアメリカ大陸とて同じ状況に追いこまれているからである。
ここ数日、米国は大西洋と太平洋の東西の海岸から、まるで国全体を挟み込むように、歴史に残る最大級の嵐・スーパーモンスターに襲われており、ニューヨーク州やペンシルベニア州、マサチューセッツ州など東北部一帯では、この時期としては前例がない程の寒波と大雪に見舞われている。
一方、100年来の干ばつに襲われていた西海岸一帯、ワシントン州からカリフォルニア州にかけては歴史的な暴風雨が上陸し、沿岸沿いの家は海に流され、ワインの産地はまるでウォーターワールドと化しブドウの木々は全滅。
有名なゴールデンゲートブリッジは強風に揺れて閉鎖されようとしている。
問題は掲載し続けてきた災害のニュースでご承知のように、あの広い米国全体がどこもかしこも天災から逃れるところがないほど、広範囲にわたってありとあらゆる災害に見舞われていることである。そしてその規模はますます巨大
化し、被害は時を追うごとに増して来ているのである。
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ニューヨーク州など北東部一帯は寒波と大雪に見舞われいる
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西部ワシントン州では津波で家が海に沈む
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カリフォルニア州では洪水でブドウ畑が全滅状態
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巨大な大木が根こそぎ倒れている。風の強さが分かろうというものである
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ブラジルの洪水
干ばつが続いていたカリフォルニア州が一転して洪水に見舞われているのと同じ状況が、南米ブラジルのサンパウロでも発生している。長い間水不足で悩んでいたサンパウロ市周辺は、我が国でもお馴染みの集中豪雨・ゲリラ豪雨で、一転して大洪水となり町は水浸し、町には車がプカプカと浮かぶ情景が広がっている。
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車がプカプカと浮かぶサンパウロ市内
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英国の暴風雨
現在の覇権国・米国が上記のような状況なら、かっての覇権国
・英国も同様である。イギリス南部、ロンドンの市街が何日間も降り続いた豪雨によって洪水に見舞われたことは既にでお伝えしたとおりである。今度は英国北部から
西部一帯が、雹と雪、雷鳴と落雷、されには海岸沿いでは30メートルの高波と40メートルの強風に襲われ、交通が乱れ、停電の被害は数万世帯に及び、列車も運休して一部の地域が
孤立化している。
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何十メートルもある崖の上も高波をかぶっている
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防波堤を乗り越えてきた高波で、公園のブランコが波乗りしている
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日本
他国のことを心配しているどころではなくなってきた。昨日は心配していた富士山周辺での地震が発生した。富士山麓から箱根にかけての地震は富士山の噴火につながる可能性が強いだけに
、気がかりのところであるが、とうとうそれが発生し始めた。震源地、山梨県東部・富士五湖
の深度が4で終わったので一安心だが、もう一段上の深度であったら押さえ切れなかったかもしれない。
先週辺りから龍神様が再び富士山に集合し始めていたのは、今回の地震に備えるためであったのかもしれない。「冷静な心」が必要な時が間近に迫って来ているようである。
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