このところ日本列島も寒気に襲われて
おり、昨日新潟の三条市から来られた方の話だと、ひどい暴風雪で早朝出発するのが大変だったようである。また、先程到着した札幌からの来館者によると、昨日の吹雪の後、今朝は十数センチの積雪となっているとのことであった。
しかし、太平洋
を挟んだ米国の寒波はそれとは比較にならない程の厳しさで、西部の一部を除くほぼ全土で、2億人の人々が記録的な寒波と暴風雪に見舞われている。 先日「
米国・早すぎる寒波」に記したように北極の寒気団が
南下する一方、上の気象図でお分かりのように、気流の流れ(ジェットストリーム)が米国全土を取り巻いているため、記録的な寒気がほぼ全土を覆ったままの状態が続いており、これから先、寒気はさらに東部や南部にまで広がるようである。
米国中部のコロラド州の州都デンバーではマイナス25度。
ウイキペディアでデンバーの気温を調べてみると、11月の平均最低気温がマイナス4.2度、過去の記録に残る最低気温はマイナス28度となっている。こうしてみてみると、11月中旬のこの時期のマイナス25度が記録的な寒さであることが分かる。
五大湖周辺のインディアナ州やミシガン州ではでは猛吹雪で前が見えず、道路はまるでスケートリンクのように凍結しており、100件を超す衝突事故や大渋滞が発生、住宅地では住民が腰までつかって雪かきしている。それにしても感謝祭(Thanksgiving
Day)の2週間も前のこの時期としては、あまりに異常な光景である。