死者673人、医療関係者の死亡も相次ぐ
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エボラ出血熱が猛威を奮う西アフリカの3ヶ国、ギニア、シェラレオネ、
リベリア。 感染はさらにアフリカ最大人口国ナイジェリアにも広まろうとしている
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3月以降、西アフリカでエボラ出血熱の感染が前例のない勢いで拡大していることは、「エボラ出血熱感染急拡大」でお知らせした通りであるが、今もなおギニア、リベリア、シェラレオネを中心に拡大を続けており、
世界保健機関(WHO)の最新発表によると、この3カ国でこれまでに確認された感染者は1000人を超え、死者は673人に達している。
なんと言っても恐ろしいのは、致死率が90%と高く、ワクチンや治療方法が発見されていない点である。 心配なのは、3ヶ国内での感染拡大が制御不能となることと、3ヶ国から他国に飛び火することであるが、恐れていたことが既に現実となっており、リベリアからナイジェリアへ出国した男性が感染し、死亡する事態が発生している。
この男性はリベリア出国時には症状が発見されなかったようであるが、ナイジェリアのナボス空港に到着の際には既に発病しており、
意識不明状態で搬送先の病院で死亡したようである。こうした事例を知ると、この感染症がいかに恐ろしい病気であるかが分かろうというものである。このため、同じ航空機に同乗していた乗客の中から新たな感染者が出る可能性が高く、ナイジェリアでの感染拡大が懸念されている。
折しも、米国ABCニュースを見ていると、リベリアの病院の隔離病棟で治療に当たっていた米国の医師と医療従事者の二人が感染したことが確認されたようである。
数日前にはシェラレオネでエボラ治療センターを率いるオマル・カーン医師が感染し、看護師3人が死亡したばかりであった。
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医療従事者の死亡も既に50人を超えちる
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こうした事態が発生すると、医師や看護婦が不足し治療が一段と難しくなってくる
。上記3カ国では既に100人を越す医療関係者が感染し、うち50人が死亡している。また、治療に関する費用も不足しているようなので、感染拡大がどこまで押さえることが出来るかが緊急課題となっている。
現地で患者の治療に当たっている唯一の医療援助団体が「国境なき医師団」であることは、既にお知らせした通りであるが、数日前に国境なき医師団の日本支部から送られて来たレポートを読むと、日本から送金を予定している5000万円の緊急援助活動費に対して、7月11日現在でまだ4000万円が不足しているようである。
何かの支援に役立てて下さいと、徳乃蔵に来られた方からお預かりしていた支援金に、写真展の入館料やミニ講演会等の参加料を合わせて、急ぎ、国境なき医師団・日本に送金させてもらうことにした。
匿名での寄付者がおられたので、支援先を知って頂くために振り込み用紙を添付させて頂いた。寄付金が少しでも苦しんでいる患者の治療に役立って、寄付された方々や来館者、講演参加者の皆さんの徳積みになって頂ければ幸いである。
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