太陽の活動については、これまでも時々記載してきた。長い間、太陽の磁場のN極は北極にありS極は南極にあったが、北極と南極の両方がN極となり、S極が東極と西極に移行していることについては2012年の記事「太陽の異変」に記しておいたが、読者は覚えておられるだろうか。また、2013年の記事「さらなる太陽の異変」では、太陽の裏側で
発生した巨大フレアーについても記しておいた。
その後、太陽活動については関心を持って見守って来たが、沈静化したり活発化したりして、その方向性がなかなかつかみ難い状況が続いていた。そうした状況は地球上の両極端の寒暖の差、つまり、南の海で海水温が異常に上昇し巨大台風が発生す一方で、北極海沿岸では氷河期に向かうかのような寒波や大雪に見舞われている状況とよく似ている。
そんな中、太陽には数日前から巨大な黒点とX級のフレアー(太陽風)が発生している。多くの読者は既にご存じかと思うが、「2192」の番号が付けられた巨大な黒点の出現と、そこから
発生した太陽フレアーについて、ブログ「In Deep」に、たいへん興味深い記事が掲載されていた。(下段の写真参照)
黒点の名前は発生した順番で付けられるが、10月19日に発生した黒点「2192」の後に出現した「2193」の画像(上段の写真)を見たとき、巨大黒点とそれを取り巻く無数の黒点群が形成した絵模様が
、龍神様の姿にあまりに似ていて驚かされた。「In Deep」の著者も「龍のように見える迫力ある黒点群」と書いておられたが、その姿はまさに渦巻き状にとぐろを巻いた龍神様そのもののよう感じられた。
徳乃蔵で開催されている和宙君の「切り絵展」で、このところ毎日、龍神様のよく似た姿を拝見しているだけに、驚きも大きかった。そうした黒点群からは超巨大な太陽フレアーが発せられるケースが多いが、太陽フレアーが地球に及ぼす影響の度合いはその大きさ
だけでなく、それが太陽のどの位置で発生するかによっても違ってくる。
フレアーが大きければ当然影響度は大きくなるが、発生するその位置が太陽の西の端(地球の東西関係とは反対になる)で起きた場合には、その後の太陽の自転運動の関係で、エネルギーの放出が地球とは反対方向に向かうため、影響度は少なくて済む。
しかし、今回の黒点「2192」からのフレアーはその規模が超巨大であるだけでなく、太陽の東の端で起きたため、フレアーが地球に向かう可能性がある。また、もしも黒点「2193」から新たなフレアーが発生した場合はさらにその可能性は大きくなる。
現時点ではまだ NASA
の太陽観測衛星 SOHO
のデータからは、CME (コロナ質量放出)は確認されていないようであるが、現在、黒点群「2192」や「2193」は地球側に回り込んで来ているために、ここ数日間は要注意である。
大規模な太陽フレアーによる地球への直接的な影響として考えられるのは、電力網のクラッシュによる停電や通信インフラの破壊、飛行機の墜落事故などである。1859年に発生した大規模フレアーがカナダのケベック州を直撃し、9時間にわたって停電、600万人
がその影響を受け、復興に数ヶ月を要したことは記憶に新しいところである。
一方、間接的な影響として危惧されるのは、人間の精神の攪乱による社会的な混乱や奇病の発生、暴動・戦争の勃発、経済や金融市場の混乱などである。最近の世界情勢を見
ると、太陽フレアーの発生とは関係なく既にこれらの全ての徴候が出ているだけに、そこに新たにフレアーの影響が加わったら、混乱(カオス)の度合いが一気に増すことになりそうである。
いずれにしろ、これから先も起き続けるであろう巨大黒点とフレアーの発生は、人々の心をさらに動揺させ平静心失わせることになりそうである。和宙君が切り取られた京都の伏見稲荷大社の守護神である5つの尾を持つ、大変高い位のお稲荷様からは、次のようなメッセージが寄せられている。
「これからは影を映す水のように、冷静な心が必要である」。 このメッセージには、これから先、人類が遭遇することになる「人心の乱れ」に対する警告と、それに対する心構えが記されているようである。
読者におかれては、新星地球「アルス」誕生を前にしたこの時期に、和宙君の「切り絵展」が開催されていることの意味をしっかり理解して頂けることを願っている。我々にとって今こそ必要なのは、「心の癒やし」と「聖なるエネルギー
の照射」であるが、その二つを得られる機会は滅多にあるものでないことを知っておいて頂きたい。