未曾有の自然災害に見舞われ続けている米国では、今度は大型の地震が発生しまさに自然災害のオンパレードとなっている。場所はカリフォルニア州・サンフランシスコ近郊のナパ市郊外、地震の規模はマグニチュード6・0である。
24日午前3時過ぎに(日本時間昨夜7時頃)発生した地震は、およそ20秒間ほどの短いもので、それほど大きな揺れではなかったようだが、それでも、建物が崩壊、道路に亀裂が入り、ガス管や水道管が破裂、3万世帯が停電するなどの被害が広がっている。
発生した火災は水道管の破裂によって消火活動が困難状況に追いこまれたため、何棟かの移動式建物が焼失している。また、死者は出ていないものの負傷者数は120人に達している。なお、今回の地震発生は4月5日付けの「カリフォルニアの群発地震」で予知していたことである。
サンフランシスコなどの近郊は地震が起きやすい地域で、25年前の1989年の地震では60人の死者が出ているが、今回の地震はそれ以来の惨事である。地震の様子は米国では大惨事としてニュースのトップで取り上げられているが、我が国のような地震国から見ると、死者の出ないこの程度の地震は、小規模地震でしかない。
問題は、今回の地震の発生場所がサンフランシスコ近郊、つまりサンアンドレアス断層の一角であったことである。米国で最も恐れられているのは、サンアンドレアス断層直下の大地震とイエローストーンの大噴火である。
サンフランシスコからロスアンジェルスへと走る1300キロのサンアンドレアス断層に巨大地震が発生し、カリフォルニア半島を含めた一帯が大陸から引き裂かれ、荒れた海の中を漂っている場面は、これまで多くの超能力者が見せられていることである。
拙著『2012年アセンション最後の真実』の第7章の「ポールシフトによって大量死が起きる」の中で、米国の先住民ショーニー族の血を引くメアリー・サマーレインが肉体を離れた後、地球上空から眺めた、その凄まじいばかりの情景が記されているので、今一度目を通しておいて欲しい。
一方、同じ頃、南米のペルー南部でも、マグニチュード6.9の地震が発生しおり、メキシコでは一夜にして数キロの裂け目が出現している。また、アイスランドでは時を同じくして巨大噴火の徴候が始まっている。どうやら世界は今、未曾有の大艱難に向かって動き始めたようである。
イギリスとグリーンランドの中間に位置する島・アイスランドでは、ヴァトナヨークトル氷河にあるバルダルブンガ火山が噴火の恐れが出ている。1週間ほど前から心配されていたことであるが、昨夜のABCニュースは、氷河の下で既に小さな噴火が始まっており、マグニチュード2前後の群発地震の他に大きめの地震も2回発生していることを伝えている。アイスランド当局は、大量の火山灰が放出される危険性があるため、緊急非常時体制をとるよう各国の航空会社に警告を発している。
アイスランドでは4年前の2010年4月に氷河の下にあるエイヤフィヤットラヨークトル火山が噴火し、その噴煙でヨーロッパ30ヶ国の空の便は何日間もマヒ状態に陥いり、何百万人もの乗客が足止めとなったことを、読者は憶えておられるだろうか。
その直後、我が家を訪ねたペトル・ホボット氏は、アイスランドの火山は近い将来に再び発生することになるが、その時は、世界に戦争の危機が迫った時であると語っていた。それは、噴煙で戦闘機が飛べない状況を作る作るための天の采配であるようだが、昨今のアラブ諸国やウクライナを巡る戦闘の拡大によって、ロシア・中国
対 米国・欧州との間の嫌悪な状況の深まりを見ていると、今回の噴火の前兆は世界的な大規模紛争の始まりを暗示しているかのようである。
私が最も心配しているのは、エイヤフィヤットラヨークトル火山の噴火でもなければ、バルダルブンガ火山の噴火でもない。アイスランド南部にある「カトラ火山」の噴火である。4年前の噴火の後、アイスランドの首相は「もしも近くにあるカトラ火山が噴火したときには、今回の被害とは桁違いの規模になる可能性がある」と述べているからである。
過去のカトラ火山の噴火の被害は想像を絶する規模で、実はそのカトラ火山は、過去の周期ではほぼ52年に1度の割合で噴火しており、直近の噴火は1917であることから、いつ噴火が起きてもおかしくない状況にあるのだ。今回のバルダルブンガ火山の噴火の徴候がカトラ火山の噴火につながらないことを願うのみだ。