御嶽山の噴火が始まった。休日で登山客が多かったため犠牲者も多く出ているようであるが、10日から微震が続いていたようなので、注意が欠けていたことは間違いないようだ。西之島の噴火が富士山の噴火を先延ばしするためのものであることは、以前に記した通りであるが、今回の
御嶽山噴火も同様な措置であったようである。
富士山とつながりが深いある人物は、ここ数日、体中で異様な熱さを感じていた。ところが昨日御嶽山の噴火以降、その感覚が嘘のように消えてしまったという。どうやら富士山頂に向かっていたマグマが退き、北に向かって流れたためと思われる。以前から西之島に対して反対側の北側にも、マグマの抜け道を作ることは言われていたことだが、その通りに事態が進んだというわけだ。
今回の噴火ではっきりしたことは、地震や噴火を研究している学者には、事前に予知することは出来ないという点であった。あれだけ富士の噴火は危ないと言いながら、それ以前に、西之島や木曽御嶽山がの噴火が先に起きているのだから。
世界の活火山の動きが激しくなり始めていることは、前回の「時を待つ世界の噴火活動」で記した通りであるが、これから先、大雨による洪水だけでなく、噴火や地震もこれまでにない早いペースで起きてくることは間違いないので、それなりの覚悟と準備を忘れないことである。
今回の御嶽山噴火はしばらくは押さえられ、これ以上激しくなることはないと思うが、年明けから春先にかけ、富士山のマグマの上昇いかんでは、さらに厳しい状況に追いこまれるかもしれない。読者に一言申し上げておきたいのは、洪水にしろ地震や噴火にしろ、みな明日は我が身であると言うことである。北海道でも九州でも一緒である。
祈りの山・木曽の御嶽山を持って知らしめた今回の噴火を、決して軽く考えないことである。