先日、中国・湖南省長沙市で61歳の男性が早朝にジョギング中、心臓発作を起こして路上に倒れ、救助する者がおらず死亡したという衝撃的なニュース
が大紀元日本で報道された。現場付近の防犯カメラの映像によると、男性が倒れてから33分の間に49人がその傍を素通りし、50人目の人が救急車を呼んだが、男性はすでに息絶えていた。
路上に倒れている人を見ても、だれ一人として助けようとしない。信じ難いことだが、このような状況は現在の中国では日常茶飯事的な社会現象となっている
ようだ。4年前の2011年10月、広東省佛山市では、トラックに轢かれた2歳の女児が路上に横たわって苦しんでいる姿を通行人が目撃しながら誰も助けないばかりか、当局に通報
すらせず放置し死亡させてしまった。
世界中の人々を震撼させ、冷血な中国人に対する強い嫌悪感を生むところとなったこのニュースは、読者も覚えておられることだろう。
中国国内では一部の人々から冷血さを嘆く声が上がっているにもかかわらず、こうした状況は今もまったく変わっていない。その要因としてあげられているのが、「助けたら、自分が加害者にされるかもしれない」という特殊事情があるためとされている。
一見もっともな理由に思えるが、目の前に血を流して苦しんでいる人間を見て、我が身かわいさで、見て見ぬふりをして通り過ぎることなど出来るものだろうか? 良心を持った人間なら、
救助しないにしても、せめて通報だけでもするはずだ。それもしないで見過ごすようなら、もはや人間ではない。動物以下である。
仁義を重んじ礼節を知ることの大切さを説いた老子や孔子の教えはすっかり忘れられ、今の中国は世界中の人々があきれるほどの低俗国家と化してしまったようである。外国へ旅行してはトイレを汚し、部屋の備品を持ち帰り、周囲の状況などまったく無視して大声でしゃべり合う、
中国人をそんな低俗な人間にした要因は何だったのか?
大紀元時報米国本部のコラム二ストは次のように述べている。「長年、闘争論や絶対利己主義を軸とする中国共産党文化に浸ってきた国民の多くは、拝金主義を何より重んじ、互いに信じない社会を作り上げて来てしまったからである
」と。
共産党統治がもたらした社会全体の道徳崩壊の現れであるというわけだが、私には、共産党統治が全ての要因とは思えない。なぜなら、同じ共産党統治国であるロシアやその周辺国では、
決して同じような非人道的な状況に陥っていないからである。
どうやら、昨今の中国人の冷血さや非道特性の要因は「魂の本質」に問題があるようだ。彼らの魂は地球よりさらに成長が遅れている3次元の星か、アストラル界の低次元世界から転生してきたように感じられる。もしかしたら、
3次元世界が終了しようとしている今、長い歴史の中で理不尽な殺され方をした大量の不成仏霊が一気に転生して来ているのかもしれない。
問題はそんな低俗な国家がこれから先、世界の覇権国家に躍り出ようとしていることだ。もしも衰退の気配を見せ始めている米国に代わって、中国がロシアと手を組んで世界を主導していくようなことになるようなら、地球と人類の未来はまさに絶望的だ。
一時も早い地球の再生劇「アセンション」の成就を願わずにはおられない今日この頃である。