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 気候変動の始まりを告げるドイツ西部の洪水 

  死者200人、行方不明者1200人を超える
 
 

 
 


大雨による大洪水で水に浸かったドイツ西部ケルン近郊の街・ブレッセム

 

 
 

 
 

 

 
 

先週末から、ドイツ西部からベルギー、オランダにかけての一帯で記録的な大雨により洪水が発生し、多くの街が冠水し、家屋が倒れ木々やがれきが散乱する映像が伝えられている。

洪水の発生は14,15日から始まっており、その様子は我が国でも16日のニュースで伝えられていたが、その時点では93人が死亡、1300人が連絡がとれなくなっているとされていたので、本日・月曜日の情報を確認した上でお伝えしようとしていたところ、「キャッチ世界のトップニュース」がその惨状を報じていた。

昨日の時点で被災地の一か所で200人の死体が確認されたが、ガレキの片付けなどが進んでいないため今もなお多くの人々と連絡が取れない状状況が続いているようで 、まだしばらくは、死者の数は確認が取れる状況ではないようである。

そんな中、私が注目したのは、訪問先の米国から急遽帰国されたメルケル首相が現地で語った言葉であった。

首相は「最近の自然災害は気候変動と関係している」ことを指摘し、「我々は気候変動への対応を急がねばならない」と語っていた。つまり、最近、米国やヨーロッパ諸国を襲っている自然災害は偶発的に起きているものではなく、地球規模の気候変動が原因で必然的に発生しているものであることを、はっきり語っていたのだ。

 
 

 
 


被災地を訪問し、気候変動への対応の必要性を訴えるメルケル首相

 

 
 

 

 

 

 
 

 

 

つまり、メルケル首相は私が20年前から語ってきたように、我々が長きにわたって暮らしてきた地球が今大きな変動期を迎えており、人類はこれまでに経験したことのない地球的規模の巨大災害に見舞われようとしていることを語っているのである。

つまり、首相は近年発生している災害は気候変動と関係しているものであることを認識した上で、我々は急いでそれに対応する対策を取る必要性を訴えているのだ。しかし、我が国の政治家たちからはそのような発言は聞いたことがない。彼らは「地球が今、大きな変動期を迎えている」ことなど眼中にないのだから、なんともはや情けない限りである。

高温で土地が乾燥化し、森林が次々と焼失している米国のカリフォルニア州南部、55℃に達する高温で300人を超す死者を発生させているカリフォルニア州北部からカナダにかけての一帯。今年の夏も又発生することが予想されている中国南部の長江流域の洪水。

どれもが皆、気候変動によって発生しているものばかりで、人類は最早そうした災害を避けることは出来ない状況に置かれているのである。そうした事情を発信していない我が国の気象学者や政治家たちはもはや、存在価値がなくなっているのである。

 
 


 

 
 

 

 
 

 
 

 

 

 

 
 

 
 

 

 

 

 
 

 
 

 

 

 

 
 

 
     

 

 

 

 

 

 




 

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