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   米軍の悲惨なアフガンからの撤退劇 

         アフガン、イラク戦争で得たものはなし
 
 

 
 


アフガニスタンから駐留部隊を引き上げた米軍。
しかし、その直後に3000人の海兵隊を送り込む事態となった。

 
 

あと1カ月で悪夢の9月11日 を迎える。20年前のその日は米国で同時多発テロが発生し、二つの巨大ビルが崩壊して3000名を超える犠牲者が出た悪夢の日であった。その後、米国は攻撃を仕掛けたのはイスラム過激派のテロリスト集団アルカイダであったとして、アフガニスタンとイラクに対する空爆を開始。

しかし、事の真相は今もなお分かっておらず、当時のアルカイダに2機の旅客機を使った攻撃が実行できる能力があったかどうか疑問が残されたままである。その後、 米国が両国に部隊の駐留させ両国政府や石油の生産をコントロールしてきたことを考えると、両国の石油を支配下に置くための 意図的な作戦ではなかったかする考えが、今もなお残されたままである。

実際、以後20年にわたって米軍はイラク、アフガンに駐留し続けており、両国政府をコントロール下に置いて来ていた。そして、その間 、長年にわたって続いて来ていたのが反政府勢力と化したアルカイダとの戦いであった。

あれから20年、アフガンのアルカイダは徐々に勢力を強め周辺国との国境地帯まで勢力圏を広げ、直近では国土の半分になる9つの州を支配下に置く状態となって来ている。そうした状況下、バイデン大統領が先日発表したのが、8月末をもって アフガンからの米軍の完全撤退声明であった。

そうなると、米軍の支援下にあったアフガン政府はこれから先、アルカイダとの戦闘を独自の部隊によって続ける中で、タリバンとの和平交渉を行うことになる。バイデン政権は 「米国政府が中に入っての交渉の進展は見通しが立っている」と楽観的な見解を述べていたが、本当にうまくいくのだろうか?  私は不可能だと思っている。それより、アフガン政府そのものが崩壊する可能性が大である。

そうした心配が頭から消え ずにいたところ、案じていたように米軍の撤退が進んで残された部隊がわずかとなっている状況下、タリバンは米軍の残した兵器を手に入れて戦闘力を強め、わずか1週間余で8つの州都を制圧しており、昨日にはアフガン第2の都市カンダハルも制圧したようである。

 
 

 
 


タリバンは米軍の撤退で一気に勢力を強め次々と州を制圧し始めている。
 

 
 

 
 


タリバンの兵士たちの戦闘意欲は政府軍の兵士のそれをはるかに上回っているようだ。
 

 

こうした状況を昨日のニューヨークタイムズは「バイデン政権は今後30日以内に、アフガニスタン政府が崩壊する可能性が高いとして、それに備えている」と伝えていた。またロイター通信も「90日以内に首都カブールの陥落説」を伝えている。それを裏付けるように、バイデン政府は大使館の職員や在留米人を国外退避させるため、新たに海兵隊など3000人の部隊の派遣を発表している。

この発表は、先日行った8月末までの米軍の完全撤退声明を完全に反故にするもので、なんともはやおかしな決定である。

こうした経緯を見ていると、米国が20年間かけて行ってきたイラクとアフガンにおける戦闘は一体何だったのかと思わざるを得ない。 中東諸国の歴史に残る幾つもの都市を破壊し、多くの市民を犠牲にして数百万人の難民を生んだ20年間の戦闘で、イラク、アフガンの両国民と米国政府が得たものは何もなかったことになるからだ。

それどころか、もしも政府軍がこの先米軍の後ろ盾を失った著しく弱体化した後、不正や汚職が蔓延している政府軍に代わってタリバン勢力が政治や経済を動かすようなことになった時には、彼らはイランやロシア、中国と手を結ぶことになり、反米勢力が一段と支配力を増すことになりそうである。イランやロシア、中国の政府がほくそ笑んでいる姿が目に浮かぶようである。

こうして米国は第二次世界大戦以降続けて来た朝鮮戦争、ベトナム戦争、中東戦争などによって、多くの国々に戦禍をまき散らし 、数千人の兵士を犠牲にし、 数百兆円の戦費を使ったというのに、何も得るものはなかったことになる。残されたのは巨大なカルマだけで、いよいよこれから先 、その刈り取りに入ることになりそうである。

その結果、長い間覇権国家として世界に君臨してきた米国は、これから先、政治の混乱だけでなく、洪水や森林火災等の自然災害、経済の崩壊 、さらには銃による市民同士の銃撃戦などが頻発し、悲惨な終末を迎えることとなり、我々は遠からずしてその惨状を目にすることになりそうである。

 

 

 

 

 

 

 

 




 

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