今朝のフランスのF2テレビは珍しい光景を伝えていた。それはイノシシがイタリアの首都ローマの街中を闊歩する見たことのない情景であった。
イタリアではイノシシ狩りが厳しく制限されており、繁殖が全くコントロールされていないようだ。そのためイタリアの多くの大都市を徘徊するイノシシの数はなんと200万頭を超しているというから驚きである。その結果、首都ローマの街中にも何万頭ものイノシシがおり、上段の写真のような光景には誰も驚く人はいないようである。
しかし、その数が急増しており、以前には夜しか現れなかったのに今は1日中街中や住宅街を歩き回り、時には餌を求めてごみ箱をあさるような事態が発生しているようだ。そのため、市民の中にはイノシシだらけの首都なんてローマのイメージダウンになるだけだと苦情を言う人も出てきたおり、イノシシ問題は1週間後に迫ったローマ市の市会議員選挙の論争の一つとなっているようである。
それにしても、世界の主要都市の中でイノシシなどの野生動物が野放しになっている都市など聞いたことがなく、なんともはや驚きである。