3日前、上陸時の最大瞬間風速が74mという米国で史上最大の勢力となったハリケーン「アイダ」が、ルイジアナ州ニューオリンズ市を襲い甚大な被害をもたらしたニュースをお伝えしたが、この「アイダ」がその後東海岸沿いを北上。その影響を受けて北東部一帯が記録的な嵐に見舞われ、「豪雨」と「7つの竜巻」によって壊滅的な被害が発生する事態と化している。
ニューヨーク市では大雨で水位が急激に上昇し、市としては初めての「洪水特別警報」と「鉄砲水警報」が発令される事態となり、摩天楼が立ち並ぶ道路が大河と化す事態となっている。
ニューヨーク市のビル・デブラシオ市長は、「市全域で記録的な豪雨や、猛烈な洪水、道路での危険な状況が発生しており、我々は歴史的な異常気象状況に見舞われている」とする宣言を発表している。
死者の数も記録的な数となっており、ニューヨーク市だけで12名が死亡し近隣の8つの州で少なくとも60人が死亡。またニュージャージー州では7つの竜巻で40人以上が死亡している。米国南岸沿いのルイジアナ州に上陸したハリケーンが北東部のニューヨーク市やニュージャージー州にこれだけの被害を持たしたの極めて稀なことで、あまり記憶にない。
巨大災害に見舞われているのは東部だけではない。西部カリフォルニア州の山火事による焼失面積は拡大する一方で、現在延焼中の火災は人気観光地サウスレイクタホに迫り、既に数万人が避難する中、新たに2万2000人に避難指示が出される事態となり、主要道路は渋滞状態となっている。
米国が遠からずして国家滅亡に向かうことは既に何度もお伝えしてき来ているが、その要因は経済的問題や政治的問題だけでなく、こうした自然災害もその
大きな要因となることは間違いなさそうである。そして
、今回この記事を書きながら感じたことは、そのスピードが一段と増して来ていることであった。