サンアンドレア断層が動く時
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4月2日に発生したチリの地震、「活発化する噴火・地震」にも追記しておいたように、
本震のあとM7クラスの余震が続いており、震源地に近いイキケの町では住民が不安な日々を送っている。
1日たった3日、我が国のテレビは長時間にわたって津波情報を流し続けていたが、幸いにも、津波の高さは岩手県沿岸で80センチ程度で終わったため、被害はなくて済んだ。太平洋を挟んで地球の反対側に位置する南米近海で起きた地震が、およそ2万キロメートルも離れた遠い海の彼方の沿岸に津波をもたらすことがあるのだから、自然の力の凄さには驚かされる。
南北アメリカ大陸の地震による津波と言えば、今から約300年ほど前の1700年に、北米西海岸のカリフォルニア沿岸で発生した地震による津波が、我が国に大きな被害を及ぼしたことを思い出す。
この地震はカリフォルニア半島をサンフランシスコからロサンジェルスにかけて1300キロにわたって貫くサンアンドレアス断層が動いて発生したものだが、
当時はまだアメリカは建国されていなかったために、地震の詳細は分からないままであった。
この地震のはっきりした年月や規模の程度が明らかとなったのは実はごく最近のことで、元禄12年12月8〜9日に日本各地で記録されていた津波による被害を、産業技術総合研究所が調べた結果であった。
調査の資料となったのは、岩手県宮古市(宮古・津軽石)、同大槌町、茨城県ひたちなか市、静岡県清水市、和歌山県田辺市(田辺、新庄)の7ヶ所において津波の被害状況を記載した古文書であった。その結果、地震発生日は1700年12月7日で、地震の規模は8・7〜9・2 という史上最大級の地震であったことが判明したのだ。
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カリフォルニア半島を南北に1300キロにわたって貫くサンアンドレア断層。もしも、この断層が
本格的に動いた時には、サンフランシスコ も ロスアンジェルスもこの世から姿を消していることだろう。
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問題はこの超巨大地震がいつ再発するかという点である。サンアンドレアス断層の北部地域では1906年にサンフランシスコ大地震が起きており、また、中部地域でも1857年にフォートテフォン地震が発生して断層の歪みがある程度解放されている。しかし、南部地域では過去314年間、大型地震は発生しておらず 歪みはたまったままの状態が続いている。
科学雑誌『ネイチャー』と『サイエンス』は2006年に、サンアンドレアス断層の南部地域においては歪みが蓄積されている可能性が高く、マグニチュード7.0以上の大規模な地震を引き起こす可能性が高いという研究結果を発表している。
掲載時から既に8年が経過しているが、その後、小規模の揺れは起きているものの大規模な地震は発生せずに歪みはたまり続けている。そんな中、昨年の2月にはプレートの境界の海底から大量のメタンガスが噴出したり、10万頭を超す大量のイルカがカリフォルニア半島沖の西海岸を猛烈なスピードで泳いで渡るのが目撃されたりしている。
ガスの噴出は海底で地殻プレートのズレが発生している可能性を示しており、
ロサンゼルス当局は、サンタモニカに漂う悪臭の原因は、海からのメタンの大量放出によって引き起こされたと推定している。また、ノンストップで泳ぐイルカの移動は知覚力の高いイルカがそうした海底の異変を感じて、急いでその場を離れようとしていた可能性を示している。
2012年9月に「米国の異変」に掲載した、カリフォルニア州南西部一帯240キロメートルにわたって、卵の腐ったような臭いが広がり住民を戸惑わせた現象も、
火山性の硫黄かメタンガスによる異臭だったのかもしれない。
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昨年(2013年)2月に西海岸を移動する10万頭のイルカの群れ。
彼等は休むことなく、ものすごいスピードで移動していったというから、
海中もしくは海底で何か大きな異変が起きていたことは確かなようである。
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さらに今年に入ってから、カリフォルニア州では群発地震が発生しており、2週間ほど前に起きたマグニチュード4.4の地震に続いて、28日(日本時間29日午後1時)にはM5・1の地震が発生し、その後も週末にかけ100回を超す余震が続いている。
アメリカ先住民ショーニー族の流れをくむメアリー・サマーレインは、ブライトアイズという名の盲目のシャーマンに導かれて肉体を離脱し、地球の上空から眺めたカタスロフィーの惨状を次のように記している。
私たちは北米大陸全体を調べた。お馴染みの地理ががらりと変化していた。何もかもが右に傾いていた。アラスカは北米の北端に来ていた。メキシコは南から西に移っている。ニューヨークは一部しか見えない。さらに接近して、北米の東と西の海岸すべてが消えているのを見た。
フロリダ州は丸ごと大陸から切り離されている。大地は大断層で引き裂かれていた。サンアンドレアス断層は紙のように大陸を引き裂き、切り離された部分は荒れた海の中に漂っている。(拙著「2012年アセンション最後の真実」より)
このサマーレインが見せられたカリフォルニア半島が大陸から引き裂かれて海底に沈んでいく場面は、やがて到来する地球規模の大異変
(カタスロフィー)の情景で、恐らく地軸傾斜(ポールシフト)によって引き起こされるものと思われる。
それまでにはまだ時間がありそうである。しかし、それ以前に300年間にわたってたまった歪みを解消するための地殻移動で、M7〜8クラスの巨大地震が発生する可能性は否定できない。 昨年あたりから始まった様々な異変はその時期が迫っていることを示しているのかもしれないからである。
私のHPを読んでおられるサンフランシスコやロスアンジェルスにお住まいの日系の皆さんには、むやみと恐れることはないが、物心両面で備えをしておかれるに越したことはなさそうだ。備えあれば憂いなしである。
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1906年のサンフランシスコ大地震で炎上する市街
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