米国中西部から東部で、寒波・大雪・嵐
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米国・ミネソタ州を襲った暴風雪による南極のような情景
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米国は東西に分かれて二つの異常気象に襲われている。中西部から東海岸にかけては寒波と大雪と嵐である。22日には中西部から北東部にかけ大雪となり、マサチューセッツ州ボストンでは46センチの積雪を記録、ニューヨークでもセントラルパークで28センチの積雪となったほか、マンハッタンなどでも大雪となった。
五大湖の西ミネソタ州では23日、大雪の後、風速20メートルを超す猛烈な地吹雪が襲い、一部の地域では視界がゼロとなった。上段の写真を見れば、まるで南極の氷床を写した写真のようである。
寒波は週末にかけさらに厳しくなるようで、ニューヨークでも氷点下15度まで下がる予報が出されているようだが、体感温度は風速が1メートル増すごとに1度づつ増していくことになるので、ニューヨーカーたちはマイナス20度近い寒さの中を外出することになりそうだ。
一方、西部地域では雪の代わりに、干し上がった河原の砂と川底の石が、辺り一面を白い景色へと変えている。春のような暖かく雨のない日が続く中、乾燥化に対する異常事態宣言が
次々と出されており、山火事の危険が強まっている。この異常乾燥下で一旦火の手が上がると、大変な状況にな
ることは想像に難くない。また記録的な山火事の悲しいニュースを伝えることにるかもしれない。
高温と乾燥化が進むオーストラリア
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飲料水と飼料の高騰でこれらの牛たちは次々と売りに出されていく
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米国西部地方と同じように、異常高温と小雨のため極度な乾燥化に襲われているのが、オーストラリア。1月9日に西オーストラリアのビルバラ地方で、観測史上の最高気温に並ぶ50度を記録したことは「オーストラリアの炎暑」でお知らせした通りである。
このため、オーストラリアでは牛の餌となる野菜や草が枯れてしまって、飼料が極度の値上がり状態となっており、畜産農家に大打撃となっている。与える水が不足している上に飼料が高騰してしまっては、牛を手放すしかなく、多くの畜産農家が牛を売りに出し始めていのだ。
その結果、牛肉価格の買い入れ価格が通常価格の50%年から10%近くまで暴落しており、畜産農家にとっては二重苦となっている。ただ店頭価格は下がってはいないようなので、高温と超乾燥化は今のところ畜産家の一人苦となっているようだ。
ペルー南部地方で夏の雪
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高地に棲む「ピクーニャ」からとれる毛は高価で、毛玉のダイヤモンドと言われている。
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ペルーの南部アレキパ近郊では降雪に見舞われ、リャマやアルパカなど家畜に被害が広がっている。アレキパは私も何度か訪れたことがある町だが、標高が2000m近い町とは言え1月末の真夏に、雪が降ると言うことは考えられないことで
ある。
こうしたニュースを見るとペルーにおいても、文字通り異常気象が起きているとしか言いようがない。
同じ南米でも、猛暑に襲われている東海岸沿いのブラジルやアルゼンチンとは違って、アンデス山脈を挟んだ西側のペルーは、近年、雨が多くなり、平均気温が3度前後低くなってきているよう
である。
帯広へ
今日はこれから明日の映写会と講演会のため、帯広に向かうところである。何とか無事、任務を全う出来ることを願っている。
来週辺りから、経済の記事が次第に多くなってきそうだ。もちろん世界経済崩壊の始まりを告げるニュースである。アルゼンチンの通貨・レアルの下落が世界の経済市場に火を付け始めたからである。
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