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先月8日未明に乗員・乗客合わせて239人を乗せたままゆくへ不明になっているマレーシア航空MH370便。その後、既に1ヶ月以上が経過した今もなお、各国の捜索隊がインド洋南部を中心に空と海から捜査し続けているが、捜査は暗中模索状態となっており、機体発見は相当先のことになりそうである。
一時注目されたインド洋での機体の破片らしいものの衛星写真ももう一つはっきりしないままで、ブラックボックスからのものと思われる信号音もまた、ここに来て途絶えてしまっている。今回の事件で何より不思議なのは、マレーシアを離れてすぐに針路が変更されたことと、連絡用スイッチが2つとも意図的と思われる方法で切られたことである。
もしも原因が機械的なトラブルなら、事故発生以降数時間も飛び続けることは困難だと思われるし、一旦は西に向かったあとアンタマン諸島付近から鋭角的に南に向かった航路も納得感がない。さらに交信用のスイッチが2つとも切られたことも機械的トラブルとは考えにくいし、一部の乗客の家族から伝えれた事件から4日目の段階で、携帯電話が通じたと言う点も、海上墜落説では説明がつかない
こうした事を考えると、私には事故と言うよりハイジャックがらみの事件のような気がしてならないのだが、そんな中、ロシア紙モスコフスキ・コムソモレツが匿名情報源から入手した話として、同機は「正体不明のテロリスト」にハイジャックされ、アフガニスタンに着陸していたという情報を発信している。
この情報によると、どうやら機長や副操縦士は「Hitch」というハイジャック犯に脅されて行き先の変更を余儀なくされ、通信機能を絶ったままアフガニスタンに向かわされたようである。同機は現在、パキスタン国境に近いカンダハール市近郊に止まっており、乗客乗員239人は全員人質とされて7グループに分けて泥小屋に監禁されているようである。
その後、一部のアジア系乗客20人はパキスタンにある秘密基地に移送され、テロリストらは米国か中国に交渉ルートを探しているという。
英紙ザ・デイリー・テレグラフも、先月17日、マレーシア政府は不明機がアフガニスタンとパキスタンの間の領域にあるタリバンの軍事拠点まで飛んで行った可能性があることを伝えたが、それに対し、アフガニスタン側タリバンのスポークスマンが、同機のハイジャックや関わりを否定したというニュースを流していた。
私個人としては、インド洋への墜落よりこちらの方が確度が高い情報のように思われるが、もしも本当にテロ事件だとすると、すでに交渉が始まっていてもよいような気がするが、表に出てきていないところを見ると、何か事情があって交渉にまで到っていないのか、秘密裏に行われているのかのいずれかであろう。
気になるのは、前回も書いたように航空機の行き先が北京市で、乗客の多くが中国人だという点である。もしも、ロシア紙の情報が真実だとすると、単なる身代金欲しさのテロ事件と言うより、裏には何かもっと深い意図が隠されているように思わてならないのだが、いかがだろうか。それにしてもなんとも不可解な失踪事件である。
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