2014年の第1報は米国の異常気象情報となった。
新年早々から、米国・北東部一帯は大雪や厳しい冷え込み、強風に見舞われており、今もなお厳しい寒さが続いているようである。大雪の影響でケネディ国際空港が一時閉鎖され、全米で4500便以上が欠航、一部の高速道路も一時、閉鎖、また政府機関や学校も閉鎖されるなどしている。
ニューヨーク州やニュージャージー州では非常事態宣言が出され、AP通信によると雪や寒波の影響で、少なくとも16人が死亡している。マサチューセッツ州では、一晩で58センチの積雪を観測。都市部でもワシントンが5センチ超、ボストンが約36センチとなったほか、ニューヨークでも最大16.5センチに達した。
ニューヨーク市のデブラシオ市長はラジオを通じて「外は滑りやすく、運転しにくく、猛吹雪は視界を遮ります。出かける必要がなければどうか家で過ごしてください」と、異例の注意を呼びかけている。米国立測候所(NWS)によると、寒波の影響でこれから先、北東部各地は例年を大幅に下回る水準まで気温が下がり、場所によっては史上最低気温を記録する可能性もありそうだ。
ノースダコタ州やミネソタ州では気温がマイナス29度近くまで下がり、冷たい強風の影響を受けて体感温度はマイナス45度以下になるという。またシカゴでも5日夜に気温がマイナス27〜29度、体感温度はマイナス37〜43度まで下がると予想されており、予報通りだとすると、3日から8日にかけて米国民の半数近くに当たる約1億4000万人が、
マイナス十数度という気温を経験することになりそうである。
海外からの観光客は「航空便の欠航が長引き、スケジュールが完全に狂ってしまって途方に暮れています」とか、「長距離バスのキャンセルで、一晩、足止めになり、寒い思いをしています」などと嘆いているが、先のHP
「年始め・八ヶ岳からの展望」
で記したように、これから先、海外へお出かけの方は、思わぬ事故や事件に遭遇する可能性を常に頭に入れておいて欲しいものである。