相次ぐダイオウイカの捕獲


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7メートルの巨人が存在していた!

異常気象発生の暗示か ?

 


 
 


水揚げされたダイオウイカ。本体は4メートル強、長い触腕を含めると9メートルに達する

 

 

読者もご覧になられたことと思うが、昨夜のNHKニュースで、兵庫県沖の日本海でサザエの素潜り漁をしていた漁師が、深海に棲む「ダイオウイカ」と呼ばれる巨大なイカに遭遇し、生け捕りにしたことが報道されていた。

1個体のイカが捕獲されたことがなにゆえニュースで大きく取り上げられたかというと、「ダイオウイカ」はその大きさが9メートルを超す巨大であることと、本来なら海底300m〜1500mの深海に生息している生物であるからである。

深海に住むダイオウイカが新潟から鳥取に至る日本海沿岸の広いエリアで網にかかったり、海岸に打ち上げられたりし始めて来ていていることについては、1月22日付けの記事「海底の異変はよそ事ではなかった」で取り上げたので、読者は記憶しておられることと思う。

その時点ではまだ4個体であったが、今日のニュースを見ていると、確認されただけで既に8個体に達しているようである。ダイオウイカが網にかかること 自体は、特段珍しい事ではないようであるが、捕獲した漁師が「何十年かの漁師生活の中で、その姿を見たのは初めてのことで驚いた」と語っているように、希な現象であることは間違いない。しかも、2ヶ月足らず の間に9個体目が陸揚げされたとなると、これまでにない珍事であることは確かだ。

問題は、昨年辺りからなにゆえ深海に棲むダイオウイカが海上近くに浮上してきているのかという点である。ダイオウイカの世界的な研究者である国立科学博物館の窪寺恒己博士は「 強い寒気団と強い西風によって深海の海水温が下がったため、暖かい場所を求めて浮上してきたのではないだろうか」と語っている。

だとすると、地震を引き起こす海底の地殻変動などを心配する必要はなくなってくるが、日本海沿岸の北陸地方や山陰地方が、この冬、記録的な寒波に襲われているわけではなく、積雪量も例年より少なめであることを考えると、窪寺博士の低温による浮上説は正しいとしても、それを引き起こしている寒気流説には?マークがついてくる。

海底の海水温低下は海上の寒気団による影響というより、日本海を流れる海流の流れに異変が起きているためではないだろうか。日本海側に冷たい海流が発生し、太平洋側には暖かい海流が発生していると考えると、先の記録的な大雪をもたらした太平洋沿岸の強い低気圧が、太平洋の異常な海水温の上昇によって発生したことも説明がついてくる。

専門外の私が想像することであるから、どこまで真相に迫っているか確かでないが、巨大イカの浮上という珍事はメキシコ湾流の流れの変化によって、米国と北欧に異常気象が発生しているのと同様、日本近海の海流の流れにも異変が起きていることを示しているのではなかろうか。

天はこうして様々な現象を見せることによって、我々に地球規模の異変が近づいていることを気づかせてくれているのではないだろうか。 私にはそう思えるのだがいかがであろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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