脱出者が語る壮絶な半生
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3月から東京の渋谷など3ヶ所で上映が予定されている
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先日、NHKの夜のニュース番組「ワールドWAVE」で北朝鮮強制収容所の知られざる実態を映した映画「北朝鮮強制収容所に生まれて」が紹介されていた。ご覧になられた読者も多かったことと思うが、北朝鮮とはいえ今時の収容所のことだから、それほどのことはなかろうと思ってご覧になられた方には、大変ショックだったに違いない。
私もそのあまりに悲惨な内容に大きな衝撃を受けた。
映画の概要は、収容所で生まれて23年間、閉ざされた世界で生きてきた男性、シン・ドンヒョク氏の証言に基づく強制収容所の実態を明らかにしたものであ
った。彼が壮絶な半生を送った収容施設は、首都ピョンヤン(平壌)から北へおよそ80キロ離れた「14号管理所」と呼ばれている強制収容所。
NHKのアナウンサーとのインタビューで、ドンヒョク氏は「収容所生活で一番つらかったのは、空腹に耐えることであった」と答えている。食事はトウモロコシの練ったものと、白菜汁だけ
の1日3食。
収監者を絶対服従させるには、彼らを空腹状態にさせておくことが最善の方法だと、管理者が考えているゆえの処置である。
普段から食事量は少ない上に、反抗したり、仕事をさぼると食事を抜かれる、これが収監者にとって一番の恐怖だったからである。私が一番衝撃を受けたのは、シン・ドンヒョク氏が何か積みを犯して収容所に入れられたのではなく、収容所内で生まれた
罪なき子供であったことだ。何も罪のない子供が生まれてから死ぬまで過酷な収容所で一生を終えるというのだから、理不尽極まりない話である。
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トウモロコシと白菜汁だけの食事は、重労働者にとって「生き地獄」である。
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管理者の言うことをよく聞いて熱心に働く者は、管理者に認められ「表彰結婚」と呼ばれる結婚を強要されることになる。そして、生まれた子供は両親の罪をつぐなうという名目で、そのまま囚人として収容所で働かされ続けて一生を終えるのだ。なんとも信じ難い制度である。
韓国政府が2010年に発表した報告書によると、北朝鮮には6ヶ所の収容所があり、広大な敷地内には炭鉱や工場の他に学校や牧場もあり、一つの町が形成されている。その周囲を高圧電流が流れる電線に囲まれた施設内には、20万人以上が収容されており、NGOの報告によると、新しい施設が現在も作られており、収容者は今もなお増え続けているようである。
こうした強制収容所には、所内での行いによっては出獄が許される施設と、一生出ることが出来ず、死ぬまで働かされ続けることになる「完全統制区域」と呼ばれる施設の2種類があるようだ。シン・ドンヒョク氏が生まれて収監され続けていた施設は、後者である。
それにしても、北朝鮮の強制収容所の実態は凄まじいものである。「完全統制区域」からの唯一の脱出者と言われるドンヒョク氏の発言を聞いていると、背筋が寒くなってくる。まさにこの世の「生き地獄」である。
言語を絶する過酷な条件下で働かされ続ける、それだけでなく、所内で生まれたなんの罪もない子供までもが、生涯収容所を出ることが出来ないのだ。
こんな理不尽な施設が今も存在し続けていることを知ると、北朝鮮という国の恐ろしさと同時に、国連を始めとする国際社会の無力さを痛いほど感ぜずにはおれない。
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シン・ドンヒョク氏の母親と兄は絞首刑にされた
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「地獄の世界」に旅立つ人々
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天はこの世の行いを全てお見通しである。木星の地獄界に旅たった金正日。お隣の人物の行く先は?
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「人間は死後どのような世界に旅立つのか?」については、拙著『人間死んだらどうなるの?』に記したように、人により様々である。本来なら、この世に誕生する以前にいた「霊界」と呼ばれる世界に戻るのが正解であるが、全ての魂がその道を歩んでいるとは限らないのが実情である。
生前の間違った「死生観」や「宗教観」によって、「想念体系」と呼ばれる生きている人間の意識によって作られた想念の世界、つまり
「霊界」より波動の低い「幽界」の一角に立ち寄ってしまい、長い歳月を暮らすことになる人達もいる。さらには、生前のカルマの大きさによっては、「地獄」や「魔界」と呼ばれる幽界の中で最も下層界にある「恐怖と苦しみの世界」に落とされる人達もいる。
その詳細は、本を読んで頂くなり講演会に参加して学んで頂くことにして、私が最近知らされた「地獄界」の実態について簡単に触れておく
ことにする。地獄にも大きく分けて2種類があるようである。一つは我々日本人がイメージする修羅の世界、つまり、真の暗闇や物音一つしない恐ろしい静寂の世界
、人間同士が果てしなく殺し合う世界である。「魔界」は自殺者の行く世界で長期間留まるという点では「地獄界」以上に厳しい世界である。
それとは別のもう一つの「地獄界」は欧米の人達が描く世界である。その世界は仏教的な地獄世界と違って、恐竜や猛獣たちに追い回され、最後は食いちぎられて殺される
という我々の知る地獄界とは異なる世界である。米国の映画にこうした場面がしばしば登場するのは、欧米系の人間の心の奥には、こうした地獄の世界観があるからである。
木星の異次元世界にいる恐竜の世界に連れて行かれ、そこに放たれて逃げ回り、追い詰められて食い殺される。それこそが西洋風の地獄絵の実体なのである。食い殺されるだけなら、罪は軽い
。 この世で為した行為の残虐性が強くなればなるほど、殺されては再生され、再び追われては食い殺される、その恐怖の度合いと回数が次第に増えることになる。最悪のケースでは、死と再生の地獄絵が未来永劫
とも思えるほど長期間にわたって繰り返されるようなので、地獄や魔界よりさらに恐ろしい世界である。
これから始まる大量死のあとの木星行きのリストは既に出来上がっており、すでに最悪の地獄界に放逐された魂の名前も何人か聞かされている。該当者は欧米人だけではない。今回は本レポートに関係する人物だけを明らかにしておこう。それは北朝鮮のトップだった金日成と金正日である。彼らは共に木星世界の中でも最悪の地獄界に連れて行かれたようである。正日の息子、現在の最高指導者の地位にある金正恩の行く先も同じ所となることだろう。
強制収容所「完全統制区域」を存続させ続けている彼に他の道はないはずだ。
テレビが映し出した「北朝鮮強制収容所の実態」を目にした時、金正日一族が3代にわたって程度の差こそあれ、ティラノサウルスに追いかけられ、追い詰められ
て食い殺される場面が目にちらついて離れなかった。これこそが最悪のカルマを積んだ人間の行く末である。日本人とて、この地獄界に行かないという保証はない。私が聞かされただけでも、木星行きのリストには何人もの日本人の名前が載っている。最近、
この世を去ったある人物もそうした世界の一角に連れて行かれたようである。
これがなんとも恐ろしい死後の実態である。世の全ての人が皆そろって天国へ、アセンション後の高次元世界へなどと主張しているスピリチュアル世界を語る人たちに、カルマの実態を見せてやりたいものである。因果応報の規律は
多くの人々を「生き地獄」に追いやった者を許すほど、決して甘いものではないことを知って欲しいものだ。
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