米脱走受刑者、あまりの寒さに出頭
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記録的な大寒波によって凍てついたシカゴ、ミシガン湖の湖畔(AFP/BBNewsより)
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既報の通り、年始めからから7日にかけ米国中西部から北東部一帯を襲った寒気と冷風は記録的な寒をもたらし、各地で交通事故や外出困難な状況が相次ぐ事態となった。AFPニュースは、モンタナ州カマータウンでは体感温度で史上最低となるマイナス53度を記録したことや、通常は温暖な米南部にも凍結警報が出され、作物や畜産への被害が懸念されていることを伝えている。
上段のミシガン湖・湖畔の凍てついた写真を見て欲しい。我が国では、長野県の諏訪湖で氷結し氷が盛り上がる「御神渡り」という現象は有名であるが、湖水が氷結し湖畔が巨大な氷柱(つらら)で囲まれる姿など見たこ
とも聞いたこともない。まさに「デイ・アーフタ ー・ツモロウ」の一場面的景観である。
昨日のブログに載っていたので読者はご存じのことと思うが、こんな寒さが一人の脱走した受刑者を刑務所に連れ戻すことになったのだから笑ってしまう。ケンタッキー州の刑務所から脱走した受刑者が
氷点下20度というあまりの寒さに、脱走からわずか1日で「刑務所に戻してほしい」と出頭したというのだ。
まさに寒さがもたらした「怪我の功名」ならぬ「寒さの功名」である。冷え切った受刑者は数時間、医療監視下に置かれた後、刑務所に戻されたという。今頃、刑務所に戻った受刑者は、暖かい部屋と三度の食事に大満足のことだろう。氷点下20度
という極寒の中で、薄い受刑服で食べるものもなく1日過ごした受刑者にとって、刑務所暮らしはまさに天国に思えているに違いない。
横浜地検の調査室から逃亡し47時間の逃走劇の末、昨日逮捕された杉本容疑者も横浜公園の雑木林の中でさぞかし寒い思いをしたことだろう。因みにニューヨークやワシントンは週末13〜16度まで気温が上がり、一転して桜の咲く頃の気温になりそうだという。実に週のはじめに比べて30度近い気温の変化である。来週は雪解けによる洪水のニュースが伝えられることになるかもしれない。
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凍てつく寒さの中を通勤するシカゴ市民
(AFP/BBNewsより) |
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