昨日15日の早朝、玄関に出てみると目の前には山のような雪、一歩も庭に出ることが出来なかった。先週の残雪もあって優に雪の高さは1メートル50センチを超している。中玄関の前を
眺めると、吹雪で積もったためか、積雪は私の背丈より遙かに高く2メートルを超えている。
私の記憶の中には、これだけの積雪は全く残っていない。小淵沢は八ヶ岳の麓の町であるため標高は900メートルと高く、冬の寒さは厳しい。しかし、八ヶ岳連峰が北から東に向かって連なっているため雪は少なく、13年ほど前に90センチ程の積雪があったが、1メートルを大幅に超す雪は70年の私の人生で記憶にない。まさに記録的な降雪量である。
これだけの雪となると、道や広い駐車場を、手で雪かきすることなど出来るものではない。プロの除雪車を頼むしかないが、玄関から道までの間と、家の周囲にある湯沸かしやヒーター
機器の周りの除雪だけは、しないわけにはいかない。わずかな面積とはいっても1メートル50センチの大雪をかき分けるのは容易ではない。
息子と一緒に時間をかけて何とか除雪はしたものの、この雪が溶けるまでは相当日数がかかるはずだ。それまでの間に更なる降雪があったらと思うと、ゾッとする。
昼になっても道を歩く人の姿は見えない、車も同様だ。除雪車が間に合わない中、1メートルを超す雪道を走れる車などあるはずがない。この調子だと徳乃蔵も来週半ばまではオープンできそうもなさそうだ。ご来館を予定しておられる方は徳乃蔵のHPでオープン状況をご確認の上、ご来場頂きたい。
オープンの際には本HPでも「徳乃蔵ニュース」でお知らせさせて頂く予定である。
冬の低気圧と寒気団の合流
それにしても、1週間の間に2度にわたって太平洋沿岸部と内陸部一帯を襲った大雪と強風はまさに異例だ。冬のこの時期、太平洋沿岸を大型の低気圧が発達しながら進むことが希であるばかりか、北極海からの寒気団が、それと重なり合
うのはさらに希。だから太平洋沿岸部や内陸部一帯がこれだけ広い範囲で大雪や強風に見舞われること希であったのだ。何もかもが予想外、異常なのだ!!
なにしろ14日の夜中2時頃から降り出した雪は、15日の早朝まで続いたのだから、降雪はおよそ30時間近く続いたことになる。
これだけ長時間の雪が、もしも雨となっていたら、今回の低気圧は大雨による洪水を引き起こしていたかもしれない。
114センチの積雪を記録した甲府市、14日の夜7時現在で49センチとこれまでの最高積雪量と並び、甲府気象台は朝までの更なる積雪量を+20センチと予想していた。ところが、翌朝9時の時点で+65センチとなり、114センチという120年来最大の降雪となっ
たのだ。どうやら気象台は夜半の気温がもう少し上がると予想していたようだが、予想より1.5度〜2度ほど低かったために積雪量が大幅に多くなってしまったようだ。