寒暖の差が激しい日々が続く5月、夜半や早朝は7度前後の初冬のような肌寒い日が続いたかと思うと、数日後には日中の温度が25度を超す夏日。これでは体調維持が大変だ。昨日、東の空を眺めると、入道雲が湧いていてとても5月の空とは思えない光景が広がっていた。
昨日の札幌は最高気温が30度と真夏日、47年ぶりの記録更新だったようである。もしかすると沖縄那覇の温度を上回ったのではないだろうか。なんともおかしな陽気であるが、異常なのは気温の高低差だけではなく、強い風の日が多いことである。また、天気の良い日でも霞が掛かってしまって、爽やかな「五月晴れ」の日が極端に少ない。
それでも我が国の天候はまだまだましのようだ。お隣中国では南部で長雨の豪雨が続き、昨日の記事でお知らせしたように、広東省など多くの地域が洪水に見舞われ被害が広がっている一方、北京やその周辺では猛暑が襲い、昨日は北京で41.1度、石家庄では42度と、経験したことのない文字通り記録的な猛暑となっている。
驚いたのは、あまりの暑さで各地で自動車やオートバイの炎上が相次いだことである。中国テレビは「自動車が燃える記録的な猛暑」としてその映像を映していた。ウイキペディアで北京市の1971年から2000年までの30年間の気温の記録を見ると、5月の平均最高気温は26度となっており、7月、8月でも30度前後であるので東京とあまり変わりはなさそうである。
そんな北京で、まだ5月だというのに、41度を超す猛暑で車やオートバイが炎上するなどと言うことは信じ難いことである。PM2.5による大気汚染が収まったわけでない北京市内、この猛暑の中をマスクを付けて歩く人の姿を見ると、なんともお気の毒なことだと気が滅入ってくる。しかし、これはまだ気候異変の序章に過ぎないのだ!
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