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東京から南に1000キロメートル、小笠原海域に浮かぶ無人島・西之島から500メートルほど南南東に、新しい島が出現したのが昨年の11月20日。その後新島は「新島、西之島に連なる」に記載したように、噴火活動を続けながら次第に面積を拡大し、12月26日には西之島と合体するところとなった。
あれからおよそ3ヶ月たった今もなお合体した島は拡大を続けており、東西に1100メートル、南北におよそ850メートル、面積は0・
9平方キロとなり、東京ドームの15倍の大きさに成長したことが、海上保安庁の観測で明らかとなった。その大きさは2013年11月に出現した時と比べて、およそ70倍となっている。
現在も島の噴火はなお続いており、山頂ならびにその北北東の火口からは、30秒から1分程度の間隔で白い噴煙が上がり、山頂の火口西側の流出口から出た溶岩は、新島の北東岸に流れ込んでいる。溶岩の流出はこれから先も続きそうなので、島の成長はまだしばらくは続くものとみられる。
それにしても、新島出現からわずか4ヶ月で大きさが70倍に達しているのには驚きである。もしもこれから先、この拡大率のまま成長が続くようなら、夏にはおよそ
50平方キロの大きな島が誕生することになる。
この成長率は、今、小笠原海域で起きている火山活動の規模が、想像以上に大きいことを知らしめているだけに、注目しておく必要がある。
小笠原海域が富士火山帯に属することから、新島の活性化は富士山の噴火を押さえるのに役立っていることは間違いない。新島から流れ出て西之島の3.5倍の大きな島を形成するほどの大量の溶岩が、もしも富士山頂に通じるマグマを押し上げていたら大変なことになっていたからだ。
2月に降った記録的な大雪は、山頂から数百メートルまで上昇してきているマグマを冷やし、さらには地下の溶岩を1000キロ先の新島に迂回させるのに役立っているのではないだろうか。天候をコントロールしておられる龍神様と共に、宇宙の最先端のテクノロジーを駆使して噴火を先延ばししている
銀河系の宇宙人も大変なご苦労をされておられるようである。
先の大雪で4合目付近の駐車場周辺は、雪崩が起きて倒木が道路をふさぎ、現在通行止め状態となっている。これもまた、霊峰富士の聖なる波動を落
とさせないための予防策の一環かもしれない。これから先、もしも大雨や急激な気温上昇で深層雪崩が発生するようなことになったら、それこそ登山どころではなくなってくる。世界遺産登録で浮かれることのないよう祈るばかりだ。
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