自然災害のオンパレード
|
|
|
|
死者百数十名を出したシアトル郊外の巨大な地滑り
☆
|
|
|
|
|
|
別の場所では河の増水で家屋が水没している
|
|
今回もまた、米国を襲っている異常気象とその災害の様子をお伝えすることになってしまった。とにかく昨年末からこの春にかけて、米国は西部から東部までほぼ全土にわたって暴風雪、寒波、高温、大雨、洪水とあまりに異常な気象状況が続いており、なにゆえこれほどまでに次々と巨大災害に見舞われているのか考え込んでしまう。
先週末、北西部のワシントン州シアトル郊外の村では、過去1ヶ月あまりにわたって降り続く長雨と豪雨で2.6平方キロにわたって大規模な地滑りが発生。土砂の深さは5メートルにも達している場所もあり、49棟の家屋の倒壊と共に多くの住民が生き埋めとなってしまったようで、その数は既に判明している30名近い死者を含めて百数十人に達している。
オバマ大統領は非常事態を宣言しており、今もなお困難な救助と捜査活動が続いているが、天気予報ではこれから先1週間、さらに強い雨が続くようなので、山間部一帯では更なる大規模な地滑りや雪崩の発生が心配である。
一方、北東部一帯はハリケーン並みの暴風と記録破りの寒波に襲われている。25日から26日にかけ強烈な低気圧による冬の嵐で、時速70マイル(秒速33メートル)の強風と30センチの積雪に見舞われたチャタン(Chathn)地方では、家屋の倒壊などの被害が広がっている。間もなく4月だというのにまさに冬の嵐の到来である。
嵐の後には寒波が待っていたようだ。26日にはワシントンより北部一帯では平年を10度も下回る気温で零下の日中となり、雪の積もる1日となった。桜祭りのワシントンでは桜のつぼみが雪に覆われ、難く実を閉ざしている。これでは桜の花はしばらく見ることは出来そうもなさそうである。
次々と襲ってくる寒波と降雪に、さぞかい市民もうんざりしていることだろうが、来年の冬と春はこんな程度では済まないかもしれない。
☆
☆
|
|
|
|
|
|
|
米国北東部・チャタン(Chathn)を襲った暴風雨
☆
|
|
|
|
|
|
猛吹雪
☆
|
|
|
大雪と暴風で倒壊した家 |
|
|