昨日の大雪、東京の27センチは1969年以来45年ぶり、熊谷が60年ぶり、千葉にいたっては観測史上一番の積雪だったというから、まさに記録的な大雪だったようである。今回の大雪はしんしんと降る雪と違って、寒さと強い風を伴っており、まさに米国・中西部や北東部を襲っている寒波と暴風雪と同じ種類のものであることが分かる。
米国では、この冬こうした異常気象に既に3度見舞われている。しかも暴風の規模が強いため、街路の木々が倒れるケースが多く、電線切れが広範囲に発生して長時間の停電が発生している。今回の日本列島を襲った大雪とは被害の状況が一桁違うのはそのためである。
幸か不幸か、どうやら日本列島も世界の異常気象の仲間に入ったようだ。今回の大雪で、今、地球規模の気候変動が起きてきていることが、超鈍感な日本人にも少しは感じられたのではないだろうか。是非そう願いたいものである。温暖化から寒冷化に向かい始めている今、厳寒の冬と猛暑の夏が繰り返され、その激しさがこれから先一段と大きくなってくることは避けられないからだ。
大雪注意報が出ているというのに、スノータイヤを履かずに運転する人々や、電車が止まることなど全く考えずのんきに買い物に出掛ける若者。4輪駆動車でスノータイヤを履いた車でなければ大雪の中は走れないことや、積雪と凍結が重なれば、電車の線路切り替えスイッチが入らなくなることなど、まるで頭に入っていないようである。 読者におかれては、これから先、凍結による転倒事故にはくれぐれもご用心を。