海溝型地震の前兆か?
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山口県長門市の海岸に漂着した、4メートル38センチの深海魚「リュウグウノツカイ」
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日本海沿岸で深海魚のダイオウイカが打ち上げられたり、定置網に架かったりしているニュースは「
相次ぐダイオウイカの捕獲」で記したとおりであるが、2月から3月にかけて、今度は山口県の長門市や福岡県の北九州市、佐賀県の唐津市、長崎県の平戸市
などの海岸で、立て続けに「幻の魚」と言われる深海魚「リュウグウノツカイ」が捕獲されるという異変が起きており、その数は既に10匹を超している。
そんな中、16日には再び糸魚川市の能生の海岸でダイオウイカが打ち上げられ、19日には、石川県の能登半島沖で体長が通常の3倍もある巨大なメスのアンコウが2匹生きたまま捕獲。さらに21日には太平洋岸の駿河湾で「生きた化石」と言われている極めて珍しい「ラブカ」という深海魚が
3匹、150メートルの海中で定置網にかかって捕獲された。ラブカは通常500〜1000メートルの深海に生息している。
また2月には、日本海に面した山口県萩市で9匹の「サケガシラ」が見つかっ
ている。このサケガシラも200〜500mの深海に棲んでおり、定置網や流し漁では捕獲できない魚で、地震の時に各地の浜に打ち上げられることから「地震魚」とも呼ばれている。
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駿河湾で「生きた化石」と言われている極めて珍しい3匹の「ラブカ」が定置網で捕獲された
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深海魚の多くは目が見えない分、様々な高感度センサーを持っているため、巨大な岩盤同士がぶつかり合うことで発生する大量の電磁波を感じやすく、大地震
の前になると異常な行動をとることが知られている。しかし私の知る限りでは、関東大震災や東日本大震災は地震が発生する数週間ほど前から、魚の異常報告が報告されているが、今回のように深海魚の異常な発見例は数多くなかったようである。
それだけに、今回の日本列島を取り巻く海岸で様々な深海魚が、次々と打ち上げられたり捕獲されている現象は、かなり深い場所でプレートの地滑り現象など何らかの異変が発生していることを示しており、海溝型地震の発生の前兆現象ではないかと危惧されている
のはそのためである。
深海魚ではないが、先月茨城県の大洗町にある涸沼川を数万匹もの大量のボラが遡上したことも、東京直下型地震を想起させる不安材料となっている。深海魚は
いち早く地震の前兆を捉える傾向が強いが、川魚が反応するのは地震の発生がかなり近い時期に多いようなので、それだけ地震発生が近いのではないかと、地元の人たちは心配しているようである。
それにしても、これだけ日本列島を取り巻く海岸沿いで、大型の地震発生を予知させる異常な現象が次々と起きて来ているというのに、先の伊予灘地震などどこ吹く風と、原発再開は着々と進められているのだから、なんとも情けない限りである。 「今さえよければ」「自分さえよければ」「金にさえなれば」の「3さえ主義」が、日本列島を人の住めない島に導く元凶とならないことを願うばかりだ。
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水面から1メートルほどの深さまにで層ができるほど集まったボラは、
上から見ると黒い塊のようになって船だまり全体を埋め尽くしている。
地元の人々も、このような大量のボラの発生は経験がないことだという
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