止まらない自然災害


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天からの警告

 

 

 
 


5月28日、ノースダコタ州を襲った竜巻。 赤っぽい砂を
上空に巻き上げる様子を近くから撮影した大変に珍しい写真

 

 

先週末からメモリアルデーを挟んでこの1週間、米国各地はまたまた悪天候に襲われ、各地で災害のオンパレードとなっている。このところ米国では、異常気象による災害の発生は止まるところを知らずで、夜のABCニュースを見ていると、連日のようにトップニュースでその様子が伝えられている。

広大な面積を有する米国であるからして、我が国と比べて災害が数多く発生するのは不思議ではない。しかし、ここ数年、特に昨年末あたりからの自然災害の発生件数やその規模の拡大傾向は尋常ではない。まさに昨今の米国は経済大国と言うより災害大国となってしまったかのようである。

これだけの異常な状況が続いているにも関わらず、海外のニュースで特に取り上げられないのは、死傷者の数が数百人とか、数千人規模になっていないからである。我が国のニュースでも、もっぱらウクライナやタイ、トルコなどの内戦やクーデター、デモなどの社会情勢の混乱が取り上げられ、 多発している自然災害が報道されることは滅多にない。

それにしても、米国におけるこのところの自然災害の発生状況は尋常ではない。米国国民はそうした状況をどのように感じておられるのだろうか。 日常化してしまった災害に慣らされてしまっているとしたら、なんとも恐ろしいことである。

このところ、シリアやウクライナ情勢など緊迫度を増す中、米国が表舞台に登場する機会がめっきりと減ってしまっている。他国への干渉を控えめにしてきていると言うより、長年の派兵による疲労や財政面の逼迫により、もはや他国の問題に口を出す余裕がなくなってきているのが実体ではなかろうか。

それはなるべきしてなった結果ということになりそうであるが、そうした状況に今追い打ちをかけるように次々と発生して来ているのが、一連の自然災害の猛威である。

そうした状況を伝えるニュースキャスターが語った「(まるで天が)警告を発しているようだ!!」と言う発言が、私には衝撃的であった。まさにキャスターの言う通りで、今、米国を襲っている自然災害の猛威は、これから先遭遇することになる天変地異の前兆であり、天からの警告に他ならないのだ。ただしそれは米国だけのことではない、全人類が受けている警告でもあるのだ!!


 

 
 


カリフォルニア州やアリゾナ州では山火事。まるでこの世の終わりのような光景が広がっている

 
 

 
 


コロラド州では雹が降っただけでなく、洪水にも襲われている

 
 

 
 


デンバー郊外の土砂崩れ

コロラド州のデンバー郊外では全長6.4キロに及ぶ巨大な土砂崩れが発生した。
5月3日に40人を超す犠牲者を出したワシントン州の土砂崩れとはその規模が
桁違いであったが、幸い住まいが離れていたため犠牲者の数は数人程度で済んだ。

 
 

 
 


東海岸のニューヨークのオルバニー地区を襲っEF3クラスの大型竜巻では、
多くの家屋が損壊。また、デラウエア州の竜巻でも大きな被害が出ている

 
 

 
 


ニュージャジー州では雹(ひょう)がフロントガラスを覆ってしまった


 

 
 

 
 


ニューメキシコ州では砂嵐で「視界ゼロ」となり交通事故が発生、6人の死者が出ている

 
 

 
 


ネバダ州では突然沸き上がった雲が町全体を覆い、前が見えない凄まじい状況が発生した
 

 

 


中国南部の豪雨

 

 
 


広東省の洪水状況。こうした記録的な自然災害は頻発
しているのだが海外に伝えられていないだけである。

 

米国が精神異常者による銃の乱射などで多数の被害者が出る中で、次々と自然の猛威にさらわれているように、中国もまた、新疆ウイグル自治区やチベット自治区などで発生しているテロや暴動で社会的動乱が危惧されているのと時を同じくして、洪水や干ばつが頻発してきている。ただ米国と違って報道が押さえられているため、その実態が世界に伝えられていないだけのことで、その実情は米国とさして変わらない厳しい状況にある ようだ。

ロシアの「ザ・ヴォイス・オブ・ロシア」が伝えるところでは、25日から26日にかけて中国南部一帯を記録的な豪雨が襲い、広東省、湖南省、貴州省など広いエリアで大きな被害が出たようである。全体で550万人が被災、およそ2万5000棟の家屋が倒壊、45万人が避難を余儀なくされている。また広大な農地が水に浸かり、27万ヘクタールの農地の収穫が不可能となったようで、直接的な経済的損出はこれまでに分かっただけでも74億元(約1200億円)に達している。


韓国では人災事故が相次ぐ


 

 

 
 


今のなお捜索活動が続くセウォル号

 

韓国では、4月16日の大型旅客船「セウォル号」が、観梅島(クヮンメド)沖海上で転覆・沈没した事件以来、次々と船や地下鉄のトラブル、 さらには住居用ビルの倒壊、ターミナルビルの火災などの事故が相次いで起きている。

セウォル号の事故からおよそ2週間後の5月2日に起きたのが、ソウル市内を走る地下鉄2号線の追突事故で、負傷者は240人に達している。 読者はご存じないと思うが、この地下鉄事故と同じ日、今度は396人を乗せた旅客船「スウォル号」が観光のため独島(竹島)に向かう途中、島の16キロ手前でエンジンに異常をきたし 、一つのエンジンだけで鬱陵島(ウルルンド)に引っ返すというトラブルが起きているのだ。

「セウォル号」の沈没事故の直後だったため、エンジントラブルを知った乗客の多くが不安感で頭痛を訴えたり嘔吐するなどし、鬱陵島(ウルルンド)に 引き返した後、「船長はセウォル号の事故を知らないのか。どういう安全点検をしているのか !」と大声を上げて怒りの声を発していた。

さらに5月に入ってからも「負の連鎖反応」は続き、19日には、再び地下鉄で電車の絶縁装置が破裂して11人が負傷。またその後も、完成間近のマンションの倒壊事故やターミナルビル内での火災事故があいつで起きて おり、昨日(28日)は、ソウルの地下鉄車内での自殺志望者による放火事件と、高齢者用病院で入院中の認知症患者による放火事件が発生している。

前者は幸い死者は出なかったが、病院の放火事件は施設の防火不備により21人が死亡するところとなってしまった。とかく事件や事故は後を引くように連鎖的に起きるものだが、わずか1ヶ月半の間にこれだけトップニュースで取り上げられるような事故や事件が相次ぐのは、異例である。

ここ数年、韓国人は急速な経済成長によってサムスン社や現代自動車などが世界的企業へと躍進したこともあって、自国に強い誇りを持って来ていただけに、一連の事故は大きなショックであったようである。特に、どの事故を見てもみな安全管理をなおざりに して来たことが原因と思われる事故、つまり人災事故であっただけに、利益至上主義に走ってきたことに対する自己嫌悪感が強く出てしまったようである。

良き悪しきは別にして、日本人は「過去を水に流す」という心を持っている。それだけにいつまでも「過去の憎しみを忘れない」という韓国流の考え方には理解し難い面を感じている。度を超した憎しみは相手の心を傷つけ、 やがてそれはカルマとして我が身に戻ってくる。韓国民族は米国や中国とはまた別の方法で、自らのカルマを刈り取ることになろうとしているのかもしれない。

国や民族、個人や団体の持つカルマは千差万別、それゆえ、その刈り取りの手段もまた多種多様である。それゆえ日本人を含め全ての人類は高次元の世界に旅立つ 前に 、様々な形で苦しみや悲しみを体験しながら、自らの心を清めてカルマを消化していくことになるのである。

 

 

 

 

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