中国メディアは全国人民代表大会常務委員会において「南京虐殺追悼日」および「抗日戦勝利記念日」(抗日戦とは1937年から1945年の日中戦争のこと)を設けるための論議が始まることを伝えている。
さらに、戦時中強制連行された労働者やその遺族たちが、中国国内で訴訟を起こそうとしているニュースも伝えられている。
こうした一連の動きは、尖閣諸島に絡んだ一連の動きであること明らかだが、その背景はともかくとして、半世紀以上過ぎた今頃になって、争いの元を作るような国家的記念日を設定し
たり、政府間協議で決着がついているはずの問題を持ち出すなど、なんともあきれはてた国と国民である。
ODA(政府開発援助)などを通じてこれまでに、我が国が支援してきた金額が、どれほどの額に達しているかを考えてみて欲しいものだ。
何千億を超して何兆円規模に達しているはずだ。
あきれはてたと言えば、中国には今でも猫や犬を食する人が多くいることもその一つだ。それを知ったのは「The Voice of
Russia」が伝えた「中国、食用として運ばれていた600匹の猫たちが、事故のおかげで救われる」というニュースであった。以下がそのニュースの概要である。
AFP通信が伝えたところによると、猫を木製の檻に入れて積んでいたトラックが事故に遭い、現場にかけつけた動物愛護活動家たちによって、およそ600匹の猫が救出された。活動家らによると、トラックの運転手は、猫たちの状態には全く無関心で、およそ100匹の猫が輸送中に死亡していたという。
活動家の1人はAFP通信からのインタビューで、猫は食用だったのではないかと語った。活動家たちは、1万元(1万6000円)で猫を買い取ることで運転手と合意した。中国では2011年にも、食材として売るための犬およそ500匹を運んでいたトラックが、動物愛護家たちによって保護されている。
どこにも奇人・変人はいるものだ。ましてや13億人もの人間の住む中国ともなればなおさらだ。しかし、今この時代に猫や犬を食するような者は、奇人・変人の枠には入らない。
彼等は餓鬼界から転生して来た人間の皮をかぶった亡者(もうじゃ)たちである。猫や犬たちが高価な値段で取引されていることを考えれば、彼等は決して食べ物が手に入らない貧乏人ではないからだ。
どうやら中国にもまた、西洋的餓鬼界(がきかい)へ直行することになるたくさんの輩たちがいるようだ。彼等は猫や犬たちを食した回数の数千倍、
数万倍、異次元のジャングルの中で肉食恐竜・ヴェロキラプトルに追いかけられ、喰いちぎられることを繰り返すことになることだろう。
それにしても、私の愛する「チロ」がもしも中国に生まれていたら、今頃は彼等の犠牲になっていたかもしれないと思うと、鳥肌が立ってくる。北極から南極まで世界中を数多く旅してきた私であるが、どうしても訪ねる気になれなかったのが中国。
どうやらそれには、それなりの理由があったようだ。
数百匹の死んだ豚が浮かぶ川下で捕獲されたエビや魚が、高級料理として出されているのも知らずに、中国料理はおいしいと喜んでいる日本人観光客。一歩間違ったらあなたも、一緒に暮らしている愛猫や愛犬の仲間を食べさせられていたかもしれませんね。
くれぐれもご用心! ご用心!