カルマを生み続ける中国政府
チベット仏教最高位のダライ・ラマ法王がインドに亡命してから50年余、明日8日から始まる中国共産党大会を前に、チベット自治区やチベット族自治州では
、中国政府のチベット政策に抗議するチベット族の若き僧侶達の焼身自殺が急増して来ている。
チベット族の人口はおよそ500万人、その多くがかってチベット国家があったチベット自治区の他に四川省や甘粛省、青海省、雲南省などにあるチベット
族自治州で暮らしている。こうしたチベット族の居住地ではマスコミの取材や写真撮影は全て禁止されており、焼身自殺や暴動などが起きている背景や街の様子は一切伝えられないまま今日に至っている。
今回四川省にあるチベット族自治州のアバという街にオーストラリアABCテレビ局が潜入取材を試みた。その衝撃的なレポートがNHKのBSニュースで放映されたので、読者の中にはご覧になった方もおられることと思うが、非常に貴重な取材であるので本HPでその概要をお伝えすることにした。
中国ではこれまで若い僧侶を中心とした50人を超す人々が、ご自身の身体にガソリンをかけ焼身自殺を図っており、この1年だけでも既にその数は42人に達している。そうした焼身自殺が一番多い街がアバである。
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チベット族自治州のアバは軍と特殊部隊の兵士達で埋め
尽くされて、まるで戒厳令が敷かれた街のようである。(NHK・BSより)
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オーストラリアABCテレビ局の命がけの取材の映像を見ると、既に24人が焼身自殺しているアバの街の中は軍と特殊部隊の兵士達で埋め尽くされており、主な通りにはバリケードが張られてまるで戒厳令下に置かれた街のようである。まさに世界の主権を我が物にと目論む中国
政府が、世界に隠し続けているおぞましい暗闇の姿である。
大きな苦痛を背負い身を焼くチベット僧侶達。彼らの絶望感がどれ程のものであるか推し量ることは難しい。インド領内にあるチベット亡命政府のセンケ首相は次のように語っている。「焼身自殺という行為には反対であるが、チベットの人々は
それを残された最後の手段だと思っている。なぜなら、他の抗議方法では逮捕され拷問を受けた後にたいていは殺されてしまうからである」と。
一方、アバの県知事を務める共産党の呉澤剛知事は矛先をダライ・ラマ法王に向け、彼はこうした行為を食い止めようとしないばかりか、促していると非難している。およそ見当外れもいいとこである。
こうして共産党の政策を忠実に実行した政治家が中央政界に昇格していくのである。
アバの街でインタビューを受けたある女性は顔を隠すことを条件にインタビューを受け、「私たちには何の権利も与えられていません。発言することすらかないません。発言するなら、当局の言われた通りのことを話すしかないのです。もしも本当のことを話そうものなら、直ぐに当局に逮捕され殺されてしまいます」。
「こうした状況から脱するには、世界中の国々の人々が一緒になって中国共産党が崩壊する事を祈ってもらうしかないのです。
中国共産党は本当に悪の存在なのです」。
焼身自殺という行為がいかに壮絶な抗議活動であるか考えたら、彼女の気持ちが痛いほど伝わってきて心が張り裂けそうになる。今日もまた一人、若い青年が我が身に油をかけ、おのれの身体を焼いて抗議をしようとしているのである。
崩壊間もない共産党政権
この10年間、中国共産党政権を率いてきた胡錦涛主席はかってチベット自治区のトップにあって、チベット国家を今日の状況に導く上で大きな役割を果たした人物である。その時の功績が大であったからこそ国家主席へと出世したと言っても決して過言でないのである。
そうした非人間的な行為を行った人物を高く評価し国家主席に置く、共産党や中国という国家がいかに恐ろしい党であり、人道的におぞましい国家であるかあるかは一目瞭然である。胡錦涛の後を継ぐ習近平氏とてチベット自治区を開放する考えなどみじんも持ち合わせていないはずである。彼とて共産党員であることに変わりはないからである。
かってチベットの多くの僧侶達は、チベット国家を亡き物にしようとする毛沢東政権下で拘束され、地面に掘られた巨大な穴に放り込まれて、糞尿をまき散らされて生き埋めにされているのである。この聞くもおぞましい非人間的な殺戮行為が国家
と民族のカルマとして残らないはずがない。
時が流れ、「湧玉の幸いの儀式」によって地球の根のカルマが解かれ、今や浮かび上がった国家や個人の個々のカルマが刈り取られようとしている
。そんな最終段階を迎えようとしている時、中国という国がさしたる災害や争乱に遭遇せずに終わることなどあり得るはずがない。事実、昨今の中国全土を覆う波動の低さは相当ひどい状態で、いつ何が起きてもおかしくない状況にあるようだ。
中国という国家・そしてそこに縁を持って住む国民が、これから先遭遇することになるはずの記録的な自然災害や国内の暴動、内戦・・・・・それらを想像しただけで身が縮まる思いである。現に遠からずしてやって来る災難において、共産党幹部をはじめとする支配階級の人々が体験する壮絶な状況を宇宙から見せられた
方の話を聞くと、他人事ながら身の毛がよだってくる。
年が明けた春先から夏場にかけて、聞きたくない、目にしたくないニュースが世界中を飛び交うことになりそうである。
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