災害対策連絡本部を設置し、自衛隊に災害派遣を要請するに至った北海道。発達した低気圧による猛吹雪は室蘭市や登別市、洞爺湖町などの送電用鉄塔を次々と倒壊させ5万6000戸が停電、電車や飛行機便など全面的に交通がストップ、
車両はノロノロ運転が続き各地で渋滞発生、病院は診療をストップ、会社や家庭では停電で電話やパソコンが使えない ・・・・・ 北海道は予想を超える被害に襲われ
大混乱。
まさに先月米国東部を襲い記録的な被害をもたらした巨大ハリケーン「サンディ」の小型版の襲来である。幸いにも死者は出ず負傷者の数もわずかであったが、こうした異常災害を甘く見てはいけない。本州の人間は北海道と言えばどこも冬の寒さは当たり前で、大雪や吹雪が日常的と考えている。
しかし、室蘭市は太平洋岸にあり北海道では暖かい地域である。それゆえ大雪の降ることは一冬に一度あるかないかぐらいで、ましてやこの時期、11月中に猛吹雪となることなど滅多にあることではない。最大瞬間風速39.7メートルの強風は11月の観測史上最高で、襟裳岬の42.1メートルと同様、大型台風並の強風は異例中の異例である。
これだけの異例ずくめの災害であるにもかかわらず、多くの人は単なる季節外れの暴風程度しか感じていない。今回のような災害こそが、遠からずしてやってくるビック
・チェンジ、地球規模の巨大災害の前兆だというのに、それが分からないのだから困ったものである。
北海道で起きたことは、これから先本州のどこで起きてもおかしくない。これまでにも何度も記しているように、これから先、年が明けて2013年に
入れば本州でも九州でも沖縄でも、多くの人々がそれを実感することになるはずだ。来年は巳年、五黄土星の星回りである。よくよく心構えをしっかりとして、備えを怠らないことである。
あなたは厳寒の冬の真っ最中に停電で暖を取れない状況や、地震で屋外で夜を過ごさねばならない状況を考えたことがあるだろうか? 誇大妄想的な話ではないのだ、そうした状況に我々は
これから先、否が応でも遭遇することになるのである。今回の北海道、東北地方の災害はその一端を垣間見せられたものであることを忘れないことである。
変電所の爆発や道路の破壊、広大な地域で建物の流出・崩壊 ・・・・
ハリケーン「サンディー」の被害は甚大で、被害額は1兆5000億〜2兆円近くに達すると言われている。さもなくても「財政の崖」と呼ばれる経済危機の到来で厳しい財政再建が待ち受けている中、
米国政府は国民が期待するような支援や復興工事は出来ないかもしれない。
状況は世界中の全ての国で同じである。国家に頼れない以上、各自が自身で我が身を守り、生き延びるしかない。今、そうした時が到来しようとしているのである。