原因不明で世界各地に拡大
大紀元日本社の7月5日付けのニュースに気になる記事が掲載されていた。それは、カンボジアで子供たちが原因不明の病気に感染し、66人の感染者の内、既に65人が死亡したというニュースである。
世界保健機構(WHO)とカンボジアの保健当局が原因の究明に乗り出しているが、今のところ原因は不明で、現在は南部に集中的に発生しており、今後、同国内だけに限らず近隣諸国にも感染が広がる可能性があるとして、カンボジア厚生相は国の内外に警戒を発している。
子供だけが感染する病気で死亡率が非常に高く、感染の経緯や原因が不明というのはあまり聞いたことのない病気である。それに感染が隣国にも及ぶ可能性があるというので同様な病気が他国でも発生していないか心配になり、調べていたら、「In
Deep」と言うブログに、タイミング良く関連する記事が掲載されていた。
それによると、トルコのリゾート地の町ベレクで、ホテルに泊まっているロシア人宿泊客たちの子供たちの間に正体不明のウイルスが猛威を振るっていることや、ベトナム中部のクアンガイ省でも同様な病気に270人が感染し、既に19人が死亡していること、さらには、この2週間の間に、同様な原因不明の病気がインド北部のビハール州で
も発生し、73人の幼い子どもの命が奪われたことが掲載されていた。また同様な被害はウガンダやフィジーでも広がっているようである。
これらの感染症の病原菌が同一のものかどうかは分かっていないが、子供だけにしか感染しないという点では共通点を持っている。新聞記事の日付を見ると、どれもが今年の4月から7月までのものであることから、どうやら、主に子供だけを襲う奇妙な病気はこの春辺りから世界の各地で発生し始めているようである。発生地のエリアを調べてみると、トルコのリゾート地以外はすべて赤道から南北20度以内である。
今のところ感染地は気温の高いエリアに限られているようであるが、直近では、トルコのような温帯地域でも発生してきており、ベトナム以外は感染者がすべて子供で死亡率も高く、いまだ原因が不明だけに発生の広がりが心配である。
読者におかれては、一連の記事を転載させて頂いたので目を通して、今後の動向に注意を払っておいて頂きたい。
謎の病気が蔓延 子供65人死亡=カンボジア(大紀元日本
2012 07 05)
世界保健機構(WHO)とカンボジアの保健当局は、60人以上の子供たちが死亡した謎の病気を調査している。
WTOによると、ひどい高熱と呼吸器疾患、さらに神経症状を引き起こすこの病気は、7歳以下の児童を襲っている。保健当局は、これまでに66人のケースを確認したが、一命を取り留めたのは1人だけで、65人が死亡したという。
「高熱と共に胸部に重い症状が出るほか、神経障害の兆候が見られるケースもあった」という。
この病気による犠牲者はカンボジア南部に集中しているが、原因は今のところ不明。カンボジア厚生相は、調査には時間がかかるとし、また近隣諸国にも警戒を促している。
私の知る限りですが、2010年以降、「子どもだけ」が感染する病気で、結局、その病気の何かわからなかったという事例が医療専門機関から発表されていたのは、
トルコのリゾート地で謎のウイルスに苦しむロシアの子どもたち(extrafast
2012.07.04)
トルコのリゾート地の町ベレクのホテルで、このホテルに泊まっているロシア人宿泊客たちの子供たちの間に正体不明のウイルスが猛威を振るっていることが、現地のロシア人宿泊者からの連絡で判明した。すでに半月もの間、感染は続いているという。
このウイルスには子どもたちだけが感染し、はじめに湿疹が出たあと、3日間ほど熱が上がり、そして扁桃腺炎のようにのどが痛くなる。しかし、これは大人にはうつらないという。
なお、今回の旅行を企画した旅行代理店は、ベレクのホテルで伝染病が発生しているという情報は受け取っていないとしており、現地の実態は不明なままだ。