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20日間で9回発生

 

 

 
 


教会などに大きな被害をもたらしたフィリピン南部ボホール島の大地震

 


15日にフィリピンを襲ったマグニチュード 7.1の強い地震による死者は150人を越す惨事となった。東日本大震災以降、我々日本人はマグニチュード6〜7クラスの地震についてはあまり動じることがなくなってしまっている感じだが、現地ではかなりの被害が発生していることは事実である。

最近、マグニチュード6〜7クラスの比較的大きな地震が世界各地で発生している感じがしたので、少し調べてみたところ、10月に入ってから既に5回、9月24日のパキスタンのマグニチュード7.7の地震からは、まだ20日間しか経っていないのに既に9回に達していた。列記してみると下記のようになっている。

@ 9月24日      パキスタン M7.7 深さ15.0キロ
A 9月25日      ペルー南東 M7.1 深さ40.0キロ
B 9月28日      パキスタン M6.8 深さ12.0キロ
C 9月30日     ニュージーランド M6.8 深さ42.1キロ
D 10月01日 オホーツク海 M6.7 深さ578.2キロ
E 10月04日 中央インド洋 M6.4 深さ12.9キロ
F 10月11日 ニュージーランド M6.4 深さ146.5キロ
G 10月12日 ギリシャ M6.4キロ 深さ36.2キロ
H 10月15日 フィリッピン M7.1 深さ20.0キロ

 


2013年9月24日〜10月15日のマグニチュード6以上の地震

 


地図につけられた赤星印を見てみると、そのすべてが黒い線で表したプレートの境界線上とその周辺で起きているのが分かる。またよく見てみると、地域的に偏った場所に集中しているわけでなく、全世界的にまんべんなく起きていることが分かる。

今年の1月から2月にかけては5日間で、北海道・十勝地方中部のマグニチュード6.4の地震を含めてM6以上の地震が9回発生しており、今回はそれに次ぐ集中的地震発生となっている。ただ今回の9回の集中地震の中には9月24日のパキスタン地震のように、沖合に200メートルの島が出現するなどこれまでにあまりみられない現象が起きており、何となく不気味な感じがする。

台風一過の日本であるが、10月に入って次々と続けざまに大きな台風が通過している。問題は大型台風にしては発生時期が遅いという点と、2個が同時期に発生している点である。一つが中国や南アジアに向かい、他方が日本列島に向かうケースが多くなっている。続け様の複数個発生はあまり記憶にない現象である。

最近地震学者から寄せられた情報では、小笠原諸島付近の海水温が80度近い異常値を示しているようである。どうやらこの異常な海水温が遅い台風の発生に関係しているようだが、問題は何故これだけ海水温が高くなっているかという点である。

海底でマグマの噴出などが発生しているとなると、東海、東南海地震だけでなく、小笠原海域から伊豆半島にかけての地震の発生も心配になってくる。今回の60人近い死者と行方不明者を出した痛ましい26号台風であるが、活火山三原山のある伊豆大島周辺に、記録的な集中豪雨をもたらしたのには何か意味があるのかもしれない。

 

     



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