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ここ数年、洪水や森林火災など大型の災害が続くオーストラリア。
私がニュージーランドを訪ね、ワイタハ族のポロハウ長老から「ウォータークロック」の始まりを告げられた2011年の1月、オーストラリアでは北東部一帯が大洪水に見舞われている最中であったことを思い出す。
南半球に位置するオーストラリアは、これから夏に向かおうとしている。我々はオーストラリアは暑い国というイメージを持ちがちであるが、確かに北部は赤道に面しているため気温は高いが、南部は南極に近く南東部の海岸・シドニーは夏の平均最高気温が25〜26度と過ごしやすい気候である。
しかし、今年はオーストラリア全体が真夏を迎える前から高温が続き、南東部でも30度を超す日が続いている。さらに雨量が極めて少なく空気が乾燥しているため、森林火災の発生が早まり、大型化してきているようである。
先週末からシドニーに近いニューサウスウェールズ州の一帯で発生して森林火災は既に森林10万ヘクタールを焼き尽くし、ここ数十年で最大規模の被害を発生させている。最も被害が大きいブルーマウンティン山麓一帯では既に300戸を超す家が全焼や損壊する事態となっており、非常事態宣言が発動されいる。
1500人を超す消防隊員の必至の消火活動にも関わらず、22カ所では制御不可能な状況となっており、高温と乾燥状況はこれから先も続くことが予想されているため、延焼面積のさらなる拡大が懸念されている。
米国やオーストラリアで発生しているこうした大型の森林火災は、単に民家に被害を与えていることだけではなく、広大な森林の焼失によって、そこに生息する動植物を消滅させ種の絶滅をももたらすことにつながるだけに、その影響は甚大である。
南米や南アジアの焼き畑農業のための人工的な森林火災が拡大する一方で、自然の猛威によるこうした森林の消失は地球にとっても踏んだり蹴ったりである。こうして我々が住む地球はますます傷つき青息吐息の状況となってきており、新星地球の誕生に向けてのアセンションは必要不可欠となってきている。
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