一方、米国も12月に入ったとたん冬の嵐に襲われており、北極海から急激に流れ込んできている寒気団は週末にかけて、南から西へ、東へと広がりそうである。
特に寒さが厳しいのが中西部で、シカゴでは日中も連日氷点下の気温が続き、来週月曜日には最低気温マイナス14度が予想されている。また、ロッキー山脈の山沿いの街では50センチを超す大雪に見舞われている一方、気温も急低下、ロスアンゼルスの北東部に位置するデンバーでは、1日で25度も気温が下がり、今夜はマイナス23度までの冷え込みが予想されている。
デンバーとシカゴの平均的な最低気温を調べてみると、マイナス7度とマイナス4度となっているところを見ると、両都市とも例年にない寒気に襲われていることは間違いないようである。
こうした北欧と米国の記録的な寒気と暴風雪は、北極海から記録的な寒気団が流れ込んでいるのが原因であるようだが、最近の欧米の異常気象の記事を見ると、「黙示録的」とか「メガモンスター級的」といった世紀末的な表現が多くなってきているのが気になるところである。
これから先、さらに桁違いの寒気や暴風などの異常気象に遭遇したとき、マスコミはいかなる言葉を使うことになるのだろうか。
ここに来て、原油や天然ガスなどの燃料価格が上昇し始めてきているのも気になるところだ。