各国で被害拡大
昨日掲載した欧州の暴風は5日から6日にかけ、60年ぶりとなる冬の嵐となって各地を襲った。ドイツ、オランダ、ベルギー、デンマーク、スウェーデン、ポーランドなど欧州北部、中部で死者の数が10人に達し、数十万人が停電や道路、鉄道、空路の大混乱に巻き込まれた。
2人の死者を出した大西洋の嵐、クサーヴァーは、英国を猛烈な勢いで横断、北部スコットランドでは風速63メートルの強風を観測。北海沿岸では各地で冠水し、約1万5000世帯が避難を余儀なくされた。
その後、嵐は風速約45メートルの突風を伴ってドイツを一撃し、さらにオランダ、ポーランド、スカンジナビア半島南部を次々と襲った。ポーランドでは40万軒が停電となり、スウェーデンでは5万人が、ドイツでは住宅4000軒が影響を受けた他、空の便の欠航が相次いで数千人に影響が出た。